『見上げれば空に天井があったあの頃』
いつもご愛読ありがとうございます。
・東京物語
10月に入り、最近、涼しくなってきたと、ほっとしていたら、急に肌寒いくらいになりました。気候の変化に体がついていかない気がします。風邪など引かれませぬよう、くれぐれも、お気をつけください。
今、訂正箇所の確認作業をしている中で思うことがあります。読んでいる人も、作品の世界を私と同じ感覚で共有してくれているだろうかということです。そのことをあまり考えてしまうと、何も書けなくなりますが、ふと頭に浮かぶことがあります。そんな時、(かなり極端な例ですが)、小津安二郎監督の作品世界についての考察を思い出します。
不正確な引用で恐縮ですが、
「小津安二郎のように極めてドメスティックな世界を追求した作品が、かえって世界的な普遍性を得ることがある」
という考察です。
これは、司馬遼太郎さんのエッセイで、昔、読みました。
少し前にも、司馬遼太郎さんの小説からの引用を紹介しました。
とても、興味深い考察です。
褒めているのかどうか?は分かりませんが、あれだけ、徹底的にドメスティックな、あるいは、パーソナルな世界(箱庭的世界)を追求して世界的な評価を得ることができることを考えると、私も、自分の感覚を信じようと思えます。
私自身も、未だに小津作品には分からない点が多々ありますが、それでも、繰り返し見ています。
小津作品と拙作を比較するような大それたことではなく、姿勢を学ぼうと思います。
ずっと訂正箇所の確認作業をしていて、気づいたら、一週間が過ぎていました。いつも、同じことを思いますが、毎日が過ぎるのが早いです。一日一日を大切に過ごしましょうね。岬
それでは良い週末を。
来週も健やかにお過ごしになれますように。
Bob Dylan - With God Our Side