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礫(つぶて) 第25章~終章 掲載させていただきました。

これで、礫は終了です。

「なろう」に掲載しましたが、約1か月間、仕事をしてる時以外は身も心も捧げてまとめあげた、自分的には労作ですw

労作とはいっても、書くのに全く苦痛は感じませんでした。むしろ、すべての障壁や苦労が楽しく、ああ、こんな素敵な趣味、もっと早くに始めてりゃよかった、と、しみじみおじさん無駄に生きてた前半生を悔やむの巻です・・・。

最後の「ノート」に書きましたが、けっこういろいろな参考文献を参照しました。

鷲津・丸根の両砦をめぐる戦闘については、実はいまだにその詳細は、わかっていません(まあ、そんなこと言ったら桶狭間だって、なんですがw)。戦闘時間は、トータルでおそらく4時間~6時間ほど(彼我の戦力差を考えると、びっくりするような大健闘です)。明治時代に、旧陸軍の参謀本部がまとめた「大日本戦史」あたりによると、鷲津は持久、丸根は討って出てそれぞれ勇戦、今川の大軍を手こずらせた由ですが、これも、どれくらいの確度のあるお話か、まったくわかりません(参謀本部の戦史のいい加減さは、最近の関ケ原論争なんかでも、けっこうな争点になっていますよねw)。

ただ、わかっているのは、そこで多くの無名戦士たちが、それぞれの人生や夢を背負って、死んでいったことだけです。

自分は、数年前、静岡の徳川美術館で行われた、ある歴史系のイベントでプレゼンターをおおせつかる機会があり、その際にこの両砦のことを調べて、そのあまりのちっこさに驚き、そこで戦った人たちの感じたに違いない恐怖を、勝手に追体験しました。その恐怖の一端を、わずかばかりでも皆さんに感じてもらえたら、それで作者の望みは、ほぼ満たされたことになります。

長めの作品ですが、皆様の執筆の合間にでも、覗いてやっていただけると幸いです!

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