間伐材の値段があまりに安いとの感想が多そうなので一言。
確かに安いですが、実は日本でもこの細さだとたいして値段は変わらなかったりします。日本は外材が大量に入った頃に木材の値段が一気に下がりました。
公的な市場データから計算してみましょう。データはごく最近ネットで拾ってきた物です(令和3年6月 現在 長野県における価格
https://www.pref.nagano.lg.jp/mokuzai/shikyo/sikyotop.html)
。
表によると直径12~13cm、長さ3.65~4mの赤松小丸太が4,300円、杉が同じ条件で7,100円となっています。なおこれは1本ではなく体積1立方メートルあたりの価格です。
ここからは計算になります。
直径12cmの丸太の体積は0.06×0.06×円周率×4≒0.045216
1立方メートルだと22.1本になります。
つまり日本でも同じ条件で赤松なら1本194.57円、杉なら321.27円です。もちろん現地渡しの価格ですけれど。
これが間伐材と言っても生育に十年以上かかった木材の値段だと考えると安いですよね。林業って産業がこれでやっていけるのか不安になりそうです。
実際は消費者のところに行くまでに運賃だの製材の手間賃だの保管料だのがかかって倍以上になるのですけれど。
以上参考まで……