「それなのに、どうして俺たちは旅をしているんだろうな。自身も同じ目に遭う可能性もあるのに、個人的な興味で世界を見て回りたいという理由だけだもんな」
「ヨクワカラナイヨネ。ダケド、ソウイウ光景ヲ見テイルカラ、モット見タイッテ思ウヨウニナル。似タヨウナモノデモ、ミンナ考エ方ガ違ウカラ」
https://kakuyomu.jp/works/16816700427052282955/episodes/16816700427778021348こんにちは、オロボ46です!
本来ならば10月8日に公開する予定でしたが、ある企画に参加するために、短編単体の方だけ公開しました。
短編集の更新は、10月9日・10日に行う予定です。
「……すまないが、ここに避難させてくれないか? 俺たちは旅のものだ」
吹雪の中、小屋の中に住んでいた女性は突然の来客に玄関の扉を開ける。
その来客であるふたりのバックパッカーのうち、ひとりは人間とは思えない黒い血を流していた。
この星では、“変異体”と呼ばれる化け物が存在していた。
彼らの姿は人間の目に触れられるだけで脅威を与えてしまうため、発見され次第捕獲され、隔離施設に移させる。抵抗すればその場での駆除だ。
「だいじょうぶです。私は、変異体を差別したりなんかしません」
真剣な目で来客を見つめる女性。彼女のその目の中には、自ら罪という鎖で縛り付けた心があった。
次回は11月5日(金)公開予定です。
お楽しみに!