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化け物バックパッカー、ピアノを弾く。 公開しました!

「プロみたいだとはお世辞でも言えないが、初めてだったら上出来だな。ピアノは弾いたことがあるのか?」
「……マッタクワカラナイ。ダケド、ナントナク“ド”ガ最初ノ音ッテ覚エテイタ」
「そうか。そういえば、タビアゲハとは長いこと旅を続けたように感じているが、確か人間のころの記憶がないって言っていたな」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054934519187/episodes/16816452218633295906

こんにちは、オロボ46です。
今回はピアノと海に関わるエピソードです。



真夜中の海岸は、音楽ホールだ。

波の打つ音、地面の砂の触感、そして、夜空の星々。
この夜をロマンチックに彩る伴奏の準備は、もうできている。

この演奏会の主役の楽器は、ふたつある。
ひとつは、バックパッカーの老人と少女が弾くグランドピアノ。
もうひとつは、若者カップルの胸の鼓動。

観客がいる実感のなき演奏会が、まもなく開演される。
クライマックスを担当する楽器が、今にも飛び出したくてウズウズする。



ぜひ見てくださいね!

コメント

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