亥之子餅。

巡回中の警官二人、部下は上司に「守る理由」を尋ねた。 ＊＊＊ いただいたお題「宝箱×闇」から着想を得て書いたお話です。

でも知ってしまったら？

纏わりつく空気に、世界と自分の境界が分からなくなっていく、沈みがちな夜の部屋。 そんなときは、少しだけ風を感じてみよう。 ＊＊＊ いただいたお題「洗濯機×曖昧」から着想を得…

恵みの雨。死を運ぶ雨。 空からの贈り物は、時に美しいほどに残酷だから。 ＊＊＊ イルマさんの『Kiss the Rain』というピアノ楽曲を聴いて、思わず書きたくなりました。…

2094年、香港上空。現れたのは巨大な青白いクラゲ。 ＊＊＊ いただいたお題「クラゲ×SF」から着想を得た作品です。

海、宙、そして人々の暮らし。 繋がって、魅せられて、少女は少しずつ大人になっていくのだろうか。 ＊ 友人からのお題「琥珀糖」から着想を得て書いた作品です。

あなたはまともですか？

　それは街はずれで小さな雑貨店を営む、ある女性のお話。 　彼女はある日、自分の店の商品棚に、見覚えのない小物が並んでいることに気づく。それは不格好で、お世辞にも精巧とは言い難い…

突然の夕立に振られ、軒下で立ち尽くす。 そんな日も、たまにはいいなと思いたい。 ＊ 友人からのお題「夕立」「浅葱色（あさぎいろ）」から着想を得て書いた一本です。

理不尽な世の中に諦めを覚えた男。 来世で、天国で、いいことがあるようにと、今日も張り切って徳を積む。

自分に必要なものが現れる――そんな奇妙な祠を訪れた男のお話。

冷たい冬の帰り道。 でもそこに、言葉と想像力と友があれば、少しは冬が温かく感じられるかも。

花束は人々の想いを繋ぐ。 そんな言葉を信じて、＜高本芽衣＞は東京で花屋を経営している。 その日もいつものように、たくさんの花に囲まれてお客さんを待っていた。 冬の花屋さんで巻き…

一度入ったが最後。

静かな冬の夜を思って読んでいただきたいお話。 最近筆者が好きだなと感じた一瞬の、ただの切り抜きです。