いやあ……
全話終わるまで近況ノートいらね、て思ってたんですが、更新されたの読んで改めて……
ゲームまだかよ? て方、おられるかと思います。すみません。5話からプレイ開始です。
そして。
はじめまして、そしてさようなら。
こんなの、士会か荘王さまか、ターニャ・デグレチャフか、ジェンティルドンナしか許されない強者のセリフですね。
ジェンティルドンナの初中山競馬場有馬記念かつ引退レース完勝、初めましてこんにちわ、そしてさようならレースと有名。閑話休題。
名前紹介は4話ですが、まあネタバレでもないので。
楚の最強君主、春秋五覇の1人と数えられる覇者、旅さま、諡号荘王さま。諱の旅は文章上ややこしいので、荘王さまでここでは話進めます。
父の仇に許されたでも見切れ出演している荘王ですが、きちんとセリフと顔出しは今回初めてです。
この荘王さまを調べると、三年飛ばず鳴かずという言葉がけっこうな割合で出てきます。
即位しても三年何もしなかった。おかげで佞臣が蔓延っている。とうとう、ある能臣が
『三年、飛びもせず鳴きもしない鳥がいる、なんでしょ?』
と謎解きに見せかけて諫言しました。
そうすると荘王
『それは余である』
とし、一度飛べば天に達し、鳴けば人を驚かす!みたいななんとか云々で、一気に粛清して国を掌握した、というエピソードです。
似たようなエピソードが戦国期、斉の威王になかったかい?
これは、戦国期に作られた作り話です。遊説家が自説を通すために荘王に仮託したとされてます。
即位時期数年間、楚の内部はごたついており、傘下の小国は反乱するし、狄がめちゃくちゃ攻めてきてたり、もう大変です。三年も寝てたら国が滅ぶか家臣に殺されてたかと言う感じ。
王子時代に反乱者に誘拐もされていたりと、苦労が多かった君主ですが。
卓越した学習能力
天才
カリスマ
で、楚をまとめあげ、軍制改革をし、南蛮と言われたこの国を覇者と言われるまでにしました。と言っても、周に認められた覇者ではなく、晋が覇者の特権として行っていた各国への軍事的外向的圧力による支配をしたという話。
開明的で戦争もうまい荘王を赤子の手をひねるように負かせた士会はいったいなんなのか。
しかし、この敗戦をしっかり学習して、前述した軍制改革をし、機動力と打撃力の強い軍を作り上げます。その情報を入手した士会は楚と戦うことを反対しましたが、まあ色々あって、晋は楚と戦い、3話のとおりボコボコに負けました。
この邲の戦いに関しては、今後小説で書きたいのでここまで。
個人的な所感としてですが、春秋時代に『天才』と思われる人は3人だと私は思ってます。
斉の桓公に仕えた、管仲(管夷吾)
晋の士会
そして楚の荘王。
管仲は発想や企画の天才だと思います。
士会は軍事政治に秀でてますが情報精査が特化。
荘王は学習能力の高さと思考の早さが目立ちます。
どちらにせよ、この3人は飛び抜けてる感じです。
他も、才能がある人はたくさんいます。でも、これは天才というやつだな、と思ったのはこの3人です。
まあ、斉の桓公は人を好きになる天才ですけどね!!(しかし人を見る目がない。ただ仕える臣下が人を見る目がある。斉も愉快な国なのでいつか書いてみたいです)
えー……4話でなんか問答あって、5話からデスゲームするんで、もう少し読んでください。