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青春怪異譚を修正しました。

青春怪異譚です
実は昨日の時点で、重要な専門用語を思いきり間違えてまして、私がなぜか勘違いしていたのですが。
話も中盤にさしかかっていて、差し替えも不自然かと放置したのですが、やはりすわりが悪いと思ったので、修正しました。

祖神じゃなくて、道祖です。アワワ。

道祖は漢代には旅の神として出てきている模様。道教が混ざると、いろんな神が仮託されてます。台湾には太公望の道祖神像があるよ。道祖神という言葉は道教産ではないかと思われます。

なぜこんな勘違いをしていたのかわからないのですが、昨日資料を確認していたら、とんでもなくて目が点になりました。

ただ先秦時代以前の道祖はいまいちわからず、ギリシャ神話の擬人化以前のヘルメスなど参照にしているうちに、うっかり取り落とした模様です。

ホメロス時代に擬人化され人間的になるまで、ヘルメスは石の棒でしかない境界の神でした。この境界の概念は、中国古代にも見受けらます。が、悲しいことに断片的に確認した中国古代のものは社会的政治的ブラッシュアップされており、祭祀のにおいが極めて弱い。やっていることが同じでも宗教概念の強いギリシアのものを味付けに使っております。

やってることは変わらないんですけど、境界の場所で人間同士だけの誓約か、神という監視者がいるかという違いです。

国際会議で天に誓う彼らですし、戦争の前に河神に願う彼らですから、中立地帯で行われる敵対部族間の同盟は道祖に誓ったとは思います。が、文献は戦国期にブラッシュアップされて誓う対称が消えている。もしくは省略か。

まあ、ごっちゃごちゃ言いましたが、間違えました。祖も神も祀る対象であるから、重なってるのおかしいな、とうっすら思ってはいたんですけど……。えへへ。

ギリシア宗教発展の五段階(ギルバート・マレー著)によると、ヘルメスが冥界を往き来できるのは、道すなわち境界を司る神だったからです。そこから、生と死、敵と味方を監視するものとなり、道から転じて旅の神、流動的な職業である商業&盗賊の神になったのでしょう。道祖神でありながら、日本の河原者のにおいもするこの神が、とても好きです。小学生のときから好き。

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