父の仇に許された45話『もう一人の息子』を更新しました。主人公、郤缺にガッツリ根をはってる欒枝の息子、欒盾の登場です。
史書に人事編成で一度しか名前がないくらい息してない人です。事件も起こさず、気づけばさらに息子の欒書が入れ替わっているという。
なんだこの、無害な無能としか想定できない人は。ということで、すごく性格もよく邪魔しない無能として出しました。
教養などはあったと思われます。また、人に教えるのもうまかったというか……
欒枝の孫であり欒盾の息子である欒書は、欒氏で最も有能オブ有能、晋の代表的な人物の一人になります。欒書さま素敵。
ぶっちゃけ、趙盾や郤缺より子育てが成功してます。欒盾は欒枝の持つ財産を損なうことなく、優秀に育てた息子に譲ったという点で評価される人です。
他に評価できないんですね、何も功績なく、そして何も失態がない。
あまりにふわふわしたイメージなので、形作るために
郤缺と欒盾のえっぐいDVエロ
を数本書いて、きちんと別れるまで書いて、人物を固めました。郤缺がずっと欒盾殴っては甘やかす気持ち悪い話でした。
もっと他に違うテーマで人物を探ろうよ、と思ったのですが、私のえがく屈折した郤缺と苦労知らずの欒盾を並べると、いきなり殴りだしたので止められませんでした。キャラは勝手に動くから……
本編にはフィードバックされません。
郤缺はとうとう、ピンで正式に外交に出る、晋の顔となりました。勢力も大きくなってます。当時、趙盾の両翼は郤缺と荀林父だったようで、意見も聞いてますし、そしてこき使ってます。趙盾もバカみたいに働くので、3人バカみたいに働いてます。
まあ、ここで、適当でええやろ、としてた秦でかつての晋人、士会がめちゃくちゃ大きく立ちはだかるので、お楽しみに。