「ふあ~眠い」
「眠いなら寝ればいいじゃん」
「もちょっと起きてたいんだよ。いい眠気覚ましの方法ないかな」
「エナドリがいんじゃね? モンスターとか」
「でもあれ飲みすぎると死ぬって話があるから怖いんよ~」
「一日一本なら大丈夫……じゃないかな。知らんけど」
「知らんけど……」
「エナドリ飲んだ事ないん?」
「レッドブルならあるけど、効いたような気はしなかったよ」
「体質かなぁ」
「あ、地元スーパーのオリジナルブランドも飲んだ事ある」
「効いた?」
「効いたような、そうでもないような」
「そうなんだ」
「でも美味しいからね。味は好き」
「味かぁ……」
「リポビタンD系の味、美味しいよね」
「炭酸入ってるならオロナミンC系でしょ」
「デカビタC系とも言う」
「ああ言うジュースでも眠気覚めるのかな?」
「健康にいいと思って飲む時はあるけど眠気が覚めたって感覚はないかも」
「むむ……」
「じゃあ定番のコーヒーはどうよ?」
「コーヒーはたまに飲むね」
「眠気吹っ飛ぶ?」
「うん」
「じゃあコーヒーで解決じゃん」
「でもコーヒーって慣れると効果なくなるって言うじゃん。だから毎日は飲めないんだよね」
「いや心配しすぎでしょ。毎日コーヒー飲むのなんて普通だよ。みんな飲んでるよ」
「そうかもだけど」
「コーヒーで思い出したけど、カフェインの錠剤ってのもあるみたいだね」
「効きそう。効いた?」
「いや、使った事はないわ」
「でもそう言う薬って頼りすぎるとやばい気がする」
「意識を覚醒させる薬と言えば……」
「非合法なヤツはダメー!」
「あはは」
「コーヒーと言えばさ、眠くなくなるのはいいんだけど効果が持続しちゃうのも困るんだよね」
「今度は不眠になっちゃうの?」
「上手く説明出来ないんだけど、微妙に眠れないと言うか、眠いのに眠れない感じになってしまうんだよね」
「それはヤバいね。よく分からんけど」
「説明下手でごめん」
「じゃあメガシャキ的なのとか、刺激の強いガムみたいなのがいいのかな」
「そうかも。美味しいのかなアレ。前にメガシャキっぽいヤツを飲んだらまずかったよ」
「良薬口に苦しとも言う」
「うへぇ」
「てかさ、物理的刺激で起きるって手もあるよね。受験生がよくやってた的な」
「眠くなったら針で刺すって言う?」
「そそ」
「あんまり痛いのはちょっと……それに効果すぐに切れそう」
「だから連打するんだよ。羊毛フェルトを作る時みたいに」
「それは勘弁~」