少し前(※執筆時)に、リゼロの作者の人と無職転生の作者の人が対談をしてそれがネットの記事になったのですよね。この対談の記事を読んだ人は多いと思います。
覇を競い合ったなろう作家2人が語る「無職転生」の魅力
https://natalie.mu/comic/pp/mushokutensei この対談記事でネットのみなさんが注目したのは一部でヒットの条件と言われているストレスフリーな展開についての両作家の意見ですよね。やはり物語には困難が必要だと、そう結論付けておりました。やっぱ毎回チートで楽勝な展開は飽きますよねーと私も記事を読んで何度も首を縦に振りましたよ。
他にもストレスフリーなギミックとしては何故が主人公は一人暮らしだとか、恋愛展開に男のライバルキャラがいないとかもありますな。後は……他にもあるんだろうけど、すぐには思い浮かばないや(汗)。
強い敵、魅力的な敵、信念を持った敵……そう言う存在は大事ですよね。ただのストーリー進行上の障害物的な扱いでしかない、そう言う敵では心に全然残りません。敵をどう動かすかと言う事については、作劇においても大事な要素のひとつです。
1を10にも100にも変えてしまえるのは、読者の想像をいい意味で裏切れる作品のみです。チーレム作品では作品に緊張感がないので、その展開が好きな人しか読者を得られないでしょうね。ファンが多いならそれでもやってけるのでしょうけど。
翻って私の作品を見てみると、うーん、やっぱそこは弱いですね。敵を魅力的に描くのは今後の最重要課題と言う事にしたいところです。そのためには、もっともっと世界観を綿密に作り細かくちゃいけないのでしょうね。
読者に人気の作品って、この先にどんな展開が待っているんだろうかと思わせる作品ですよね。意外な展開やどんでん返し、そこで繰り広げられる濃厚なドラマと深いテーマ。うーん、取り組むべき問題が多いなぁ。精進せねば……。