この間ツイッターのタイムラインをぼうっと眺めていたら、本文を書く前にまずはしっかりタイトルを考える事。と言う意味のつぶやきが流れていったんですよ。タイトルを先に決めて書くと、その内容に沿った本文が書けると言う主張でした。タイトルを決めずに本文を書き始めるとしっかりした内容のものにならないとか、そう言う感じの事を書いていたように思います。
私の長編の書き方もタイトルから考えるので、この意見には割と賛同する立ち位置ですね。
タイトルって、それだけでプロットなんです。私が最初に意識的に長編を書くようになったのは『夢の続きの物語』なのですが、そこで初めてエピソードタイトルを羅列する書き方をし始めたんです。先にタイトルを決めておくだけで、そのエピソードでどんな話を書くかイメージが掴めますからね。そう言う意味でもタイトルは大事です。
じゃあ本文を書いて後でタイトルを決めるような書き方はしないのかと言えば、実はそんな事もなかったりします。現在(※執筆時)執筆中の『魔導少女ぷりん』と『猫耳娘パレットのどーでもいい日常』は本文先行型です。
何故その執筆スタイルなのかと言うと、答えは簡単。全体的な設計が出来ていないから。行きあたりばったりで書いているからなんですね。そう言う書き方で行こうと思って敢えてそうしているんです。
パレットは最初エッセイを小説で表現出来ないかと言う実験で始めたものだし、ぷりんも最初は4コマ漫画っぽい小説を書こうと言うコンセプトでした。普通の長編作品とは出発点から違っていたんです。だから執筆スタイルも変わってくるよねって言う話で。
その話で起こる事をその場でアドリブで考える。だからいきなり本文から書き始めてしまう。従って、タイトルが後になるんですな。
多分本文から書き始めちゃうのは、自分の中ではパレットとぷりんだけになる事でしょう。そして、この方式が成功か失敗かは分かりません。人気がないのを失敗とするなら失敗なのでしょうけどね。とは言え、これをタイトル先行にしたら人気が出たかと言えば、そうでもない気もします。だから、実際はどっちでもいいのでしょうね。
あ、本文先行と言えばもうひとつありました。それは、詩。詩もタイトルは後につける事が多いです。詩は小説よりイメージが大事ですからね。とは言え、こちらもその書き方で成功しているとは言い難いものがあります。難しいものですねぇ。