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窓の外は確認しない

 白い世界が窓に映し出される
 風のない部屋の中で沈黙するカーテン
 時間は忍び足で心を冷やしていく
 どうして最適解を選べないのだろう

 遅く起きた朝
 いや、もう昼か
 たまに鳥の鳴き声が聞こえる
 世界と遮断されている

 いつからだろう
 リズムが崩れて遅れるばかりだ
 言葉がうまく積み上げられない
 隔離されて漂流していく

 淋しさを楽しむ
 とっくに最適化されていた
 もう思い出の場所には戻れない
 だけど

 何を望むのだろう
 そこには何があるのだろう
 世界は何も変わらない
 今はまだ何も変わらない

 人々の営みが傷を作っていく
 学んだはずの同じミスをする
 柱時計が時を告げる
 何もかも想定内のはずなのに

 ズレを直すのは難しくて
 また同じところで道を間違える
 そうやって癖になっていくのだろう
 窓の外は確認しない

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