サラサラと流れていく何もかもを
急いでかき集めたつもりになって何もなくて
この乾いた笑いもそのまま空に流すよ
ほら雲達が何も知らない顔で笑ってる
空からキラキラと落ちてくるものは
手のひらに届く前に消えていく
工場からまた煙がもくもくと上っていく
その罪はいつ償えばいいんだろうな
全ての情報をシャットダウンすれば
何もかもが特に変わっていなくて
そこに思い出をシャッフルすれば
世界は時間の結果だけで出来ていた
騒がしい季節は過ぎて
またうつむく時間も増えるだろう
たまに聞こえる好きな声も
気がつけばもうどこにもいない
どこまでも駆けていきたい
何もかも忘れていたい
知らない景色を探しに行きたい
知らない猫に道案内されたい
気がつけば時間は過ぎていて
長針は短針を追いかけていて
背伸びしたところで鈴の音が鳴る
ああこんな気持に名前をつけたいな
無人島のような日々は
きっと幸せの証なんだ
どこにも不満なんてないよ
光がさんさんと降り注いでいるよ