小説を読んでいると、え? どうしてこの展開でこう言う結果になるの? みたいな展開になる作品に当たる事があります。ここから奇跡の逆転劇が始まるんだぞと思ったらそんな事は何も起こらなかったり、喧嘩しているけどこの後仲直りするんだろうなと思ったらもっとひどい展開になってしまったり。
結局世の中こんなものだから。で、終わる作品は読んでいて辛くなります。
そう、物語で与えられる試練が同じものでも、作者によって最後はハッピーエンドになったりバッドエンドになったりするんですよね。何故ならそれは作者の思いが入っているから。うまくいくように見せかけてどんどん不幸が転がり込んでしまったり、不幸のてんこ盛りでありながら最後に大どんでん返しで苦労が報われたり。
私はハッピーエンド派なので、悲観的過ぎる展開は苦手です。その展開に納得の行くものだったらまだいいのですけど、あまりにも理不尽な終わり方をしちゃうと思わずその物語を書いた作者にまで苦手意識が芽生えてしまうのです。
あー結局この作者はそう言う見方しか出来ないんだなー合わないなーみたいな。
世の中にどんでん返しなんてないんだよとか、世の中に才能なんてないんだよとか、一般人が世界を救うなんて有り得ないだよとか、シビアな見方で創作する人とは合わないかも知れません。普通の出来事が予想通りに起こったって面白くないですもの。
いやそう言う作風があってもいいんです。どこまでもリアルで、リアルより更に救いがなくても。ただ、読んでいて救いのない話は読むのが辛いなと私が個人的に感じるだけで。
ダメ人間が自業自得で落ちぶれるのはいいですけど、ダメ人間が調子よく生き延びて真面目な人が理不尽に虐げられていたり、大きい力を持つものだけが野望を叶えたりって言うのはね……。
創作ってその人の考えが透けて見えますよね。ただ、作風と作者の人格は正反対だったりする事もあるので面白いです。優しい人が残酷な話を書いていたりね。ヒドい話を書けない私は、だからドSなのかも知れませんぜ(ΦωΦ)フフフ。