くるくる くるくる
どこまでも巡り続ける
何もかもまぜこぜにして
間違いは何ひとつなく
笹の舟はくるくる回る
小さな流れにも逆らえず
無表情な魚が泳いでいく
遠くで誰かがじっと見ている
雲たちはどこに行くのだろう
終わりのない世界で
始まりに戻り繋がっていく
同じような繰り返しでいて
乾ききった水たまり
宇宙の真理はもう見えない
もう選別は終わってしまった
空はもう違う色
手をのばす
どこまでも伸ばす
可能性は時計の針の音
遠くで誰かが見ている
未知の色で織られていく
次の世代の見えない服たち
明るい可能性が泡のように弾けていく
いつから幻だったのだろう