ごぶさたしております。
喉風邪から腸炎になって、ようやく完治して、「さあ、禽獣人譜の続きだ」と書き始めたら、エレキテル(静電気発生装置)の原理が、予想の五倍ぐらいややこしくて四苦八苦していました。
静電気って、下敷きこすったら、髪の毛が浮いたり、冬場にセーター着ていたら、ドアノブ持った瞬間、バチッときて「ぎゃ!」となったりする程度の知識しかなかったことを改めて実感しております^^;
理解している(理解していると思っている)ことなら、わざとぼかした表現をしたり、意図的に省略したり、逆に強調したりと、色々と膨らませつつ書くことができるのですが、そもそも理解してなければ無理だなと……^^;
いつもなら知らないことに突き当たった場合、PCで検索すれば、大体なんとかなったのですが、電気難しすぎ……( ノД`)シクシク…
色々と調べて、自分なりに理解したことは……。
(面倒なので、読まなくてもいいです。^^; 一気に⑨まで飛んでください。ちなみに間違って理解しているところもあるかも知れません)
① 電気って、あちこちに存在している。
② 電気は通常、プラスの電気ひとつの周りをマイナスの電気ひとつがグルグルと回っている状態で安定している。
③ マイナスの電気は「電子」と言う。
プラスの電気は「陽子」が二個と「中性子」が二個くっついたもの。「陽子」二個と「中性子」二個のセットが、プラスの電気ひとつに相当する。
④ 書くにあたって、②と③には触れない^^;
⑤ 物質同士をこすり合わせると、プラスの電気の周りをグルグルと回っていたマイナスの電気がどっかに飛んでいき、プラスの電気とマイナスの電気が離ればなれになってしまう。
これは不安定な状態になった電気。
⑥ 下敷きで髪の毛こすったり、セーター着て動いたりすると、摩擦によって⑤の状態になってしまう。
エレキテルは内部で「ガラス瓶」と「金箔」をこすり合わせ、⑤の状態を作り出している。これが「静電気」、つまりエレキテルは「静電気発生装置」……。よし、ここまできた。
⑦ エレキテル内部では、発生したマイナスの電気は、「金箔」に引き寄せられた後、「金箔」に繋がった銀の支柱へと流れ、そのまま逃げてしまう。銀の支柱はいわゆるアース。
発生したプラスの電気は、「ガラス瓶」から繋がった銅線へと移動し、その銅線が繋がる鉄粉の入った蓄電瓶(ライデン瓶)に貯められる。
★ さあ、このあたりから、けっこうこんがらがってきました^^;
なぜ都合よく、分離したマイナスの電気が「金箔」側へ、プラスの電気が「ガラス瓶」側へ別れるのかについては、マイナスに帯電しやすい物質、プラスに帯電しやすい物質というものがあるためです。(知らんかった)
「金」と「銀」はマイナスに帯電しやすいため、分離したマイナスの電気を引きつけます。
また「ガラス」はプラスに帯電しやすいため、分離したプラスの電気を引き付けます。
よく分からないのが、「ガラス瓶」に繋がる「銅線」、蓄電瓶に詰められた「鉄粉」です。「銅」も「鉄」も、プラスよりはマイナスに帯電しやすいようなのですが……。ライデン瓶で調べたら、何か色々と説明がありましたが、ちょっと無理でした^^;
あと、蓄電瓶は松ヤニで絶縁されていて、溜まったプラスの電気が逃げないようにされています。これはイメージしやすいですね。
⑧ 摩擦で分離したプラスの電気は、「ガラス瓶」から「銅線」、「蓄電瓶」へと移動し、さらにもう一本の「銅線」、エレキテル本体の外に突き出している銅線に移動します。
⑨ つまり、エレキテルを作動させると、本体から突き出している昆虫の触角のような二本の銅線は、どちらもプラスの電気に帯電しているため、二本の銅線間では放電現象は起こりません。
よって、103話「エレキテル」の以下の部分、
◇◆◇◆◇
「弥吉。エレキテルの上を見てみよ」
ゲンノウが言う。
エレキテルの上、天板の部分からは、昆虫の触角のように二つの銅線が突き出ていた。
先端が丸く曲げられ、双方の距離が近い。
と、バチリと短い音がし、銅線の間に青白い光が走った。
「わッ!」と弥吉は驚いた。
短く一瞬であったが、たしかに、そこに雷が生まれたのだ。
◇◆◇◆◇
ここは大間違いでした。申し訳ありませんm(__)m
ここを以下に訂正しました。
◇◆◇◆◇
「弥吉。エレキテルの上を見てみよ」
ゲンノウが言う。
エレキテルの上、天板の部分からは、昆虫の触角のように二つの銅線が突き出ていた。
ゲンノウは腰から金属製の笄を引き抜いた。
笄(こうがい)とは、髷を結うときなどに使用する一本、もしくは二又に分かれている細い棒状の道具である。
ゲンノウは笄を触角のような銅線へと近づける。
笄が銅線へ触れる寸前、不意に青白い光がバチリと走った。
笄と銅線の短い隙間を小さな稲妻が繋いだのだ。
「わッ!」と弥吉は驚いた。
短く一瞬であったが、たしかに、そこに雷が生まれたのである。
◇◆◇◆◇
ゲンノウは、マイナスに帯電した笄をプラスに帯電したエレキテルの銅線に近づけ、そこで放電現象が起こったという形に訂正しました。
本来なら「104話」をアップすると同時に「103話 エレキテル」の訂正をお知らせしようと思ったのですが…………、八割がた書き上げていた「104話」が消えてしまいました……。
あああああ、もうマジに心が折れそう( ノД`)シクシク…
どこを探しても出てこないので、大半の加筆部分を保存せずに上書きしたのかも……。
ああああ、穏やかじゃない日です(´;ω;`)ウッ…
めっちゃ時間かかったのに……。
今、そんな感じです……。