「ただいま~……」
繁忙期でお疲れ彼方になってしまい、しょぼしょぼ顔で玄関を開ける。
そんな私をいつも通り、寧々が迎えてくれた。
___高校のときの制服で。
「おかえり」
何の変哲もないブレザーの制服。
チェック柄のスカートを揺らして「疲れてると思って。どう?元気出た?」と首を傾げる。
そんな寧々をぎゅっと抱きしめた。
「疲れ吹き飛んじゃった。ブレザー寧々かわいすぎる……」
寧々の柔らかい体を抱きしめる。
「あ。あれ言うの忘れてた。ご飯にする?お風呂にする?それともゲーム?」
「……そこはわたしじゃないの?」
「お風呂入ってからがいい」
「うへー」
リアルな親友からの声に脱力しながら頷いて、しょぼしょぼ顔でお風呂に入る。
制服姿の寧々をにこにこと見つめながらご飯を食べて、明日休みなのを確認して現場彼方のポーズをした。
「ヨシッ‼」
「ベッドどうする?」
その問いかけに、顎に手を当てて考える。
寧々のベッドだと寧々の匂いに包まれて幸せなんだよね~
でも私のベッドで寧々を私の匂いで包むのも……
「どっちがいい?」
悩んだ末に問いかけると、寧々は顔を赤くして「彼方のベッドがいい」って言ってくれた。
ならエスコートするのは私の役目だ。
寧々の腰に手をまわして、そのままゆっくりと抱き上げる。
お姫様抱っこの形になって、寧々の顔が近くなった。
かわいいなぁ。ほんと。
いくらでも愛を囁ける親友のかわいい顔に胸をドキドキとさせながらお行儀悪く肘を足を使って、部屋の扉を開ける。
そしてゆっくりとベッドに下した。
ごろんと寝転がった寧々は恥ずかしそうに耳を真っ赤にしている。
「寧々、好きだよ」
今まで何度も、そしてこれから何度も伝えることになる言葉に寧々は「私も大好き」と嬉しそうに笑ってくれた。
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色々書いてたんですけど、作中ではなく近況ノートなので遠回しな表現でも規約に接触する可能性があるので抑えました。
続きは想像で補完していただけると。