本来は土曜日更新の予定だったのですが、土曜日は体調を崩してしまい、更新できず、本来なら日曜日に更新をするつもりだったのですが、無理でした。
月曜日には投稿します。
お詫びのSS
『酔っぱらい彼方さんと酔っぱらい長月さん』
_______優しい手つきで、髪が撫でられる。
心地よさに目を細め、その手の持ち主を見るとほんのりと顔を赤くした長月さんが愛おしそうに私を見つめているのが見えた。
でもその視線の先にいるのはきっと私じゃない。
「悠里さん……」
母の名前が呼ばれる。
長月さんは、両親の訃報に、私と同じぐらい泣いてくれた人。
今も欠かさず、毎年お墓参りにきてくれてもいる。
母を愛し、苦しみ、悲しんでくれて、今も昔もなんだかんだ私たちを守ってくれている人。
たまには、いっか。
愛おしそうに、私に面影を重ねる長月さんの手を振りほどくこともせず、酔いにふわふわと浮かびながら身を預けた。