物語を書き終えますと手製の本にして、仲間の方々に読んで貰います。忌憚ない評価が貰えるからですが、これらはほぼ同年代(高齢者)ですから、こちらの様に年代層に幅のある場合には、手前の意図することが上手く伝わらないのは当然といえましょうか。
『ランコの下で咲いた花』はアイヌの娘と和人の若者の話ですが、
史実をもとにこのようなロマンスもあったに違いないと想像を膨らませて綴りました。ひとつには彼ら特に若いアイヌがその文化を絶やさぬよう目覚めて活動しているように思うのです。そんなところから生まれた話です。
笑って読んで頂けるもの『ぽん太とこの葉の気紛れ歳時記』ですが、この夫婦が何者かはご想像つくのではないかと思いますが、感想の中に「最後が泣けた」と言う方が二人居ました。一人は女性です。
書き手としては意外な感想でした。
20作目最後の心算で書き上げました。