「空とぶフリップガール」をご愛読いただきありがとうございます。
「空とぶフリップガール」が明日完結します。
未読の方もこの機会にぜひ、目を通してみてください。
https://kakuyomu.jp/works/16818093086542900400こちらの作品、ちよだ文学賞に出した作品なので、千代田区由来の場所や人物をたくさん入れております。
登場人物について補足説明をしたいと思います。
主人公の菊池紗良は「お菊さん」です。江戸城内の井戸に身を投げた侍女が幽霊となったという話が由来です。皿の枚数を数えていた幽霊なので、下の名前が「紗良」になっています。話の序盤で大学進学に失敗し、そのことを恨んでいるような記述になっていますが、後半ではさわやかなスポーツ女子になっています。
DOKANは太田道灌が由来です。太田道灌はいろいろと奇抜な発想や行動が多かったそうです。江戸城も大田道灌が普請しています。当時、重要な湊町であった浅草を防衛するために建設された城ですが、大田道灌は建設代金をすべて浅草寺関係者に支払わせたそうです。
なお、千代田区は皇居周辺だけが千代田区ではありません。DOKANの自宅や江戸前タクシーの本拠がある秋葉原も千代田区の一部です。
勝田凛太郎は勝海舟が由来です。勝海舟は咸臨丸に乗って太平洋を横断していますが、勝海舟の「勝」と咸臨丸の「臨」をもじって勝田凛太郎としています。
桜島スカイタクシーの高森は、西郷隆盛が由来です。
レース用のホバーバイクの機体を設計、製造したゲンジ(平田源二)は、平賀源内が由来です。
物語中で係長と呼ばれていた飯塚直樹ですが、井伊直弼が由来です。でも、ずっと係長と呼ばれていたので、何も関係なかったですね。今気づきました。
次回作もすぐに公開予定ですのでよろしくお願いします。
11/5公開予定「ロケット技術者 八千矛稔の回顧録」