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「天使の瞳」あとがき

最後まで読んでいただいた方、お付き合いありがとうございました。お疲れさまでした。

当初は、ちょっと浪花節が過ぎたかな、と思いましたが、最後はまぁ何とかいつもの彼ららしく締められたかな、と、まぁ自己満足です。

この作品のテーマはずばり「家族≒親子」ということになると思います。
最初に書き始めたころはあまり意識していなかったのですが、事件に関わる田所母子だけではなくて、鍋島や芹沢にもそれぞれの家庭の事情が出てくるし、麗子は母親を亡くしたし、書き上げてみればそういうテーマが流れてた、みたいな。

最初に言いましたようにかなりお涙頂戴の浪花節調なので、自分としても「こんな展開ってあるか?」と思ったりもしたのですが、昨今、子供を取り巻く環境は社会の最小単位である家庭において極めて悲劇的な傾向が深刻化しているだけに、本作を最初に手がけた頃(えーと、実は今世紀初頭でした^^;)はごくごく稀なケースとしてしか考えられなかったことが、時を経て日常茶飯事的に起っていることに複雑な思いです。内容は違っても周りの大人の「無力さ」は現実でも共通していて、そちらはもはや絶望的です。せめてこちらは最後に刑事たちが我が身の立場もかえりみず悪を討つ、という結末にして「エンターテイメントとしての小説」に救いを用意しておかないとやりきれなかった、と言うか。

さて、しつこく続けているこのシリーズ、お次はちょっと時代を遡りまして、鍋島・芹沢コンビの「誕生編」を書いてみました。
と言うか、ただいま絶賛執筆中でございます。七割がた書けているのですが、まだ完成していません。なので、更新は少しスローになるかと思います。

このあとUPさせていただきます。飽きてらっしゃらない方は、お付き合いいただければ嬉しいです^^


それでは、このへんで。
ありがとうございました。



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