真摯夜紳士

大恩ある監督へ。 かつて神童とまで言われた役者は、その手紙に半生を綴る。 ※本作は匿名短文元神童企画の参加作品です。

魅力的な書き出しを目指して、４０００字以内で色々なジャンルの作品を執筆しております。 異世界ファンタジー、伝奇、SF、コメディ、ディストピア……何か気に入った作品があれば、教えて…

とある洋館で密室殺人事件が起こった。 全てを否定する犯人に、探偵は無慈悲な現実を突き付ける。 それは悲しき擦れ違い。 ※本作は匿名短文カツラバレ企画に応募しました。

治験――それは新薬の臨床試験。 ボランティアの名のもと、参加者には多額の報酬が支払われる。 しかし、中には美味しい話ばかりではなく。

オークが野蛮な種族だと言われていたのは、はるか昔のこと。 人並み外れた怪力、緑色の肌に巨体――その大きな脳に知恵がつくのも、また生きていく為の道理。 紳士服に身を包み、高級そう…

ひょんなことから『食べ合わせ研究部』に勧誘されてしまった主人公は、その謎多き部活動を知ることになる。それは創作系メシテロの始まりであった。

呪王が最期に放った、悪しき穢れ。 それを全身に浴びた彼は……時が止まってしまった。 唯一、穢れを取り除くには、何かを食べること。その代償として『最も愛する者の記憶を失くす』と、呪…

机の中にあった手紙、放課後に呼び出された僕。使われていない教室で待っていたのは、うつむきがちで恥ずかしそうにしている彼女。名前も知らない彼女に、僕は呼び出された理由を尋ねる。 告…

主人の使い魔となるべく試験を与えられた、黒猫のコネロク。 彼は見事、試験を果たすことが出来るのだろうか。

織川姫は、天海高校の風紀委員長だ。 校内の風紀を正し、節度と慎みを呼びかける。けれども彼女の場合は、それだけに留まらない。 放課後、織川のところへ訪れた美術部員は、なにやら校内で…

職場恋愛の交際を続けて二年半。やっとの思いで切り出したプロポーズ。 全てが順調に進んでいた矢先、彼女のお義父さんから思いもよらない一言が飛び出した。 官能検査員という、変わった仕…

三十三歳、会社勤めの実家暮らし。 代わり映えしない日々を過ごしていた伊藤には、年二回の楽しみがあった。 それは目的地を決めない、車中泊の旅行。 夏空の下、旅の初日に出会ったのは、…

フォビドゥン・フルート――通称、ＦＦ。 機械に直観をもたらすという発想は、はたして成功するのか。

四人が織りなすテレワーク。 照れ無しでは語れません。

クラスメイトの智田くんが、学校で転落死した。 その事実を受け止めきれないまま、学級担任は静かに語りだす。 「智田への償いと、俺の教師生命を賭けて、最後まで足掻かせてほしい」と。 …

衣笠は八方美人だ。 人に好かれようと努力をしている。それが嫌だとは思わないが、好きにはなれない。

起きていれば昼行灯、付いたアダ名は永年寝太郎。三度の飯より眠ることが好きだった青年は……睡眠時無呼吸症候群で、この世を去った。 そして生まれ変わった場所は、魔法が使える異世界!?…

命と物の隔たりが無くなってきた未来。自称アンドロイド羊のメェ博士は、今日も奇妙で愉快な案件を片付けていた。 それは演算を超えた推理。命という不確かなモノに歩み寄る過程。 導き出す…

満１６歳になると異能力を目覚めさせる世界。 人によって異なる能力を政府が管理し、生活の基盤とするべくコントロールしていた。 そんな社会を拒絶するテロリスト集団『パラダイム』、相対…

第六回書き出し祭りの枠外作品です。

突如として渓谷の竜が目覚めた。 もはや家畜の羊を差し出すしかないと、絶望に暮れる村人達。 そこへ迷い込んだのは、気だるげな睡魔法使いだった。

渋谷駅のハチ公前。今日も僕は、ここで誰も待たない。 誰もが待ち人と会う場所で、そんな光景を見るのが僕の趣味。

なんてことのない休日、僕は人を殺した。 家から持ってきた包丁で一突き。 たった、それだけだった。