60年近くも前、RC148/149という化物バイクがあった。
本田技研工業のワークスレーサーだ。
ヤマハやスズキなど台頭してきた2サイクルエンジン勢に対抗するため、50ccレーサーの2気筒エンジンのシリンダーをふたつ半並べるという信じられない手法で開発した、125cc並列5気筒4バルブという、後にも先にもこの機種のみの構成のエンジン。これを積んだ機種だ。
当時を知るおっさんどもに取材したとき聞いた話だが、凄い音だったらしいわ。
これの出てくる話を書きたいという妄想が、最近、頭を離れない。特に今、深夜だしなー。感傷的なハードボイルド幻想が出てくる時間なわけよ。
世界がエイリアンに侵略されつつあり、彼らの超兵器により半導体を用いた兵器や機材が全て機能を失った時代。ついにエイリアンが日本上陸を果たし、人類滅亡が目前に迫った夕方、ハゲたおっさんどもがRC149を倉庫から引っ張り出して、富士スピードウェイの旧コースを突っ走る――。
こういう短編なんだけど。なんかはるか昔、古いレースカーをサーキットに引っ張り出す小説を読んだようなうろ覚えの記憶があって。
どういうストーリーでそんなシーンになったのか、もう覚えていないんだけどさ。引退の折だったか敗戦間際だか、なんかそんなような悲しいイベントと絡んでたような気がするんだわ。
悲しさとレトロなメカ(しかも理想を追うために魂込めて作った奴)って、相性いいなって思ったような気がするし。読んだの昔過ぎて、そう思ったと思ってる事自体が間違ってそうだし。ややこしいw あるいはそんな小説なんかなくて、私がなぜかそう思い込んでるだけかもしれないというね。
存在していたとしたらあれ、誰の作品だったんだろう。高斎正あたりな気もするんだが、今検索してみてもうまくヒットしない。どなたかわかる方いたら教えて下さいー。
あー書きたい。しかしそれより確定申告が大変だーwww
カクヨムに置いたら、読むのは多分、書いたおっさん、ひとりだけだなー。