『夜の蝉』北村薫/読了(2022.9.21)
久しぶりに《日常の謎》ものを読みました。
何気ない日常の描きかたが丁寧だからこそ謎が解けたときのやるせなさや苦味が味わい深い……。
小さな謎に対して、大きな真相・深いドラマーーこの飛距離こそ《日常の謎》の醍醐味ですね。
ベストは表題作の『夜の蝉』
作中の《お化け》という喩えが絶妙でした。
この真相はたしかに「ひぇ……」ってなりますね。
でも、このヒヤッとする感じがまさに《円紫さんシリーズ》
お姉さんとのエピソードも読み応えありました。巧い!
これは続きも読まねば(『空飛ぶ馬』の再読もしたくなってきたな)
今後は近況ノートに読んだ本とか面白かった映画、漫画の感想を書くのもありかも。