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『 多岐 愛子 』のラフスケッチ、公開!

『 4429F 』の登場人物は沢山いますが、行動を共にした仲間たちの内、友美に対し、友好的にコンタクトした最初の人物が、愛子でした。
仲間たちの中でも、中心的・リーダー的な存在のキャラクター設定でしたが、実は、初期の段階の設定では『 姉 』。
しかし、ストーリー展開の中で、心情的な絡みが『 余計 』な状況と成り得る為、他人とした経緯があるキャラクターです。

紙が変色してしまい、不鮮明な資料ばかりの中、横顔ですが唯一、鮮明なラフスケッチを、スクラップ・ブックの中から見つけました。
設定初期段階のラフですので、制服が、文中に出て来たセーラーではありませんね。

イメージラフを描き、設定を含めたラフスケッチを書き重ね、実際にペン入れをした後、マーカー等で軽く着色したものが、キャラクター設定の最終稿となります。
実際のアニメも、作画監督等が、このように設定を進めます。
手間が掛かりますが、設定を進めている間も、それなりに楽しいのです。 商品を購入する際、カタログを見ている感覚に、よく似ていると思います。

さて、ストーリーが出来上がると、いよいよ制作に入りますが、私は、ある程度、完成したページ割り付けが出来ていないと、大変に不安になるタチでしたので、非常に面倒ながら、鉛筆による『 下書き 』をスケッチブックに、実寸大で描いた後( ページ・ラフと呼ばれるものです )、ケント紙に『 清書 』していました。
アシスタントが多いスタジオなどでは、簡単に描いたページ・ラフを使用する事がありますが、個人では… まず、しないでしょうね。 二度手間ですから。
まあ、何つ~か… 心配性なんでしょう。 別に、面倒だとは思っていませんでした(笑)。

何か、漫画講座のようになってしまいましたね。 でも、設定に関しての、この一連の作業は、小説創作でも同じ事だと思います。 …ただ、漫画は描かなくてはならないのですが、小説の方は、『 アタマ 』の中で設定が処理出来ますから、簡略してしまう方が多いのでしょう……

では、初期段階での『 多岐 愛子 』、ご披露させて頂きます。

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