タイトルから、最近興味を持っているのは歴史を動かしてしまった人で、フリッツ・ハーバーとジョン王となります。ご紹介をば。
ドイツのユダヤ人ハーバーさんは、窒素からアンモニアを合成し、肥料にすることに成功した科学者ですが、これで世界人口の急激な増加につながるんですね。すぐに増加というよりも徐々にですが、1940年の世界人口が25億、そこから大量の肥料が先進国から使われ人口が増え、次に1980年代から途上国の人口が爆発的に増えていき、今では人口70億超え。100億を目指してなおも増加中。その基盤を作った人です。教科書で習う緑の革命も肥料なしではなしえなかった。でも彼は第1次世界大戦で猛威を振るった毒ガスの開発者であり、戦争犯罪者になりかけたり、でもノーベル賞をもらったりと英雄とは呼べない人です。奥さんの件を調べると本当に辛い。それでも人類史に大きな影響を与えた人で、ヒトラーやアインシュタインよりも間接的な影響は大きい人だと思っています。
あとはイギリスのジョン王ですね。この人が大失敗するから、イギリスは王に頼らない議会制度が発展し、この人が大陸の領土を失うから、イギリスとフランスの国境が徐々に現れていく。(百年戦争の終結を待たねばなりませんが)、お兄ちゃんの獅子心王との対立とフランスのフィリップ2世の策謀など、彼がいなければこの時代は面白くなかった人です。ある意味、世界の議会制度のきっかけを作った人で、我々は感謝しなければならない残念な愛すべき王様です。
こうみると失敗も成功も、それぞれ歴史を動かしていくんだなぁ、と思います。