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家族×海賊×貴族 完結

 後から見てみると結構な長さになってました。多視点で物語を書くと長くなるのは、しょうがないのですが……

 他人の家族の話を聞いて羨ましくなることがあります。それらは結局のところ「ないものねだり」であり、「隣の芝生は青い」だけで、その人からはまた違った苦労や、やはりまた別の家族を羨ましく思ったりもするのだろうなぁと。そんなよくある話の究極を書いてみたかったという気持ちもあります。
 私から見たら、「そんなのまだいいよ。ウチの家族なんか――――」と気軽に家族の話題を出せる家族環境自体が羨ましいのですよね。身内や自分自身の恥だったりするのに、どうしてあんなに気軽に他人に話せるんだろう、と。
 でも、本来は話すべきなんですよね。他所がどうしているのかという情報、自分の家族がどう直すべきかという修正するだけじゃなく、「それは変だよ」とか「お前んち面白いな」とか、友人に笑って貰えるだけで、つらい出来事も少しだけ前向きに受け止められるようになると思うので。

 この話で書いたのはとびきりの変な家族達です。実は昔に書いたキャラクターや設定を再登場させたり、家族の設定だけで小説一本書けるというくらいに裏設定のあるキャラクターもいたりします。一人称視点で「知らないけど、色々あったんだろうなぁ」とそっとしておくのも家族にはよくある話かなとも思います。後から聞かされてぎょっとするんですよね。

 自分でも人に勧めづらく、通して読んでくれる読者は皆無ですが、いつか合う人に見つけて貰えれば、と気軽に考えておきたいところです。

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