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タービィ【番外編】

 今日も、海岸沿いをロードバイクで走っていました。
 すると、一羽のカモメが私の隣を並走する様に暫く飛んでいました。
 …え? 羨ましい?
そうですね、『普通』であれば、喜ばしい出来事なのですが、今日に限ってはそんな気持ちになれなかったのです。



 今日は午後から天気が崩れるとの予報があり、朝のうちにサイクリングに出かける事にしました。
 8月とは思えない涼しい風が吹き抜け、空を曇天が覆っていました。
 私は、ペダルに足をかけ、お気に入りのコースである『志賀島』に向け走り出しました。

 異変に気づいたのは、志賀島に到着して、海岸線を目にした時でした。
 視界に映ったのは夥しいゴミ。
それも、海岸線一面にわたって打ち上げられていました。
 先週からの大雨で、市街地から流されたゴミが海に出て此処に打ち上げられたのでしょうか?
 それはまるで、人の無意識な悪意が集まって具現化した様に、いつもは美しい風景と心穏やかにしてくれる波の音は、いやに哀しげに泣き声の様に私の胸に響きました。

 そんな中ですから、並走してくれたカモメに、
『よくも、海を汚してくれたな? 人間よ」と、
戒められている気がしたのです。

 私も偉そうに言える程、出来た人間ではありませんが、未来の子供達の為にも美しい世界を残す為にゴミの削減に努めねば…と、思った休日の午前でした。

5件のコメント

  • なかとさん、おはようございます。

     近況ノートにメッセージをありがとうございました。そちらにお返事を半分書きまして、その続きをこちらに書きにきました美鶏です。

    『勿忘草』━━本編『エリクサー』ではソウルの製造が止まったことは人類にとって良いこと、幸せなこととして描かれましたが、その陰で悲しい結末を迎えた人たちもいることを物語として読めたのは、とても興味深く、また本編とあわせ、面白い試みだと思いました。
     ただ、悲しい結末ではありますが、お互いを想う二人にとってはこの選択しかなかったのだろうな、その意味では幸せだったんじゃないかと、迎えたラストシーンでは微笑む壮馬に芽亜の微笑みが重なるようでした。

     なかとさんは出だしの『つかみ』が巧いし、エピソードの創り方も魅力的なので物語を追いかけやすく、また、追いかけたいという気持ちにさせられます。

     それから━━今回の写真は、私たち人間がちゃんと向き合わなくてはならない現実ですね。私もともすると自分のことばかり考えてしまいますけれども、常にほかの人たちのことを、社会全体のことを意識して行動しなければ駄目だなと反省しました。貴重な一枚をありがとうございました。

  •  あおさん。素敵なコメントありがとうございます♪
     タービィシリーズは『綺麗な』『面白い』写真をコンセプトにしていますが、今回は暗い気持ちにさせてしまい申し訳ございません。
     ただ、カモメさんに『ちゃんと現実も載せろよ!?』と、言われた気がしたので…

     そうそう、私の作品にも優しいコメントありがとうございます!
     もう、稚拙でお恥ずかしい作品で…
    皆様のレベルまで辿り着けるのは、いつの日になるんでしょうね?
     いつか全ての作品を改稿したいです♪
    有難うございます♪
  • なかとさん、お疲れ様ですm(_ _)m
    昼過ぎに花京院くんが出現して、ニコニコした次第です(汗)

    あまり過激なことを書くと、お上からおしかりがあるかもしれないので、ここではひたすらオブラートを使用したいと思うのです。

    オブラート。
    現世においてこれほど大切なものもございますまい。
    まさに皮一枚でございます。

    このように、わたしは黄昏の空の下へと沈むのであります。
    うーたらこーたら。

    長くなるので、続きは本編にて。
    (続くんかい!)

    ほほほ。
  • なかとさん、近況ノートにおほめの言葉をありがとうございます!

    ディオティマ、早く出したいんですが、本編に手がつかなくて(汗)
    皐月ママと馬が合っているという設定は考えてあるんですが(ネタバレ)

    悪役令嬢の続きを週末のプレゼントにと思うも、おそばが絡まって動けなくて。
    となりにサタナエラっちもいます。

    というわけで、平日連載ということで。
    ただしわたしはよく約束を破ります(兄なので)
  • なかとさん、紐を切られての真面目なコメントをありがとうございます(おい!)
    鏡月だけにミラーなかとさんでしょうか(こら!)

    「良心すらも流してしまった」

    このご指摘にうおっとうなってしまいました。
    まさにそうとおりかもしれませんね。

    書いた身で言うのもなんですが、彼には幸せになってほしかったです。
    それはきっとウツロが……

    わはは、わたしも紐を切られたようです(TT)
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