今日も、海岸沿いをロードバイクで走っていました。
すると、一羽のカモメが私の隣を並走する様に暫く飛んでいました。
…え? 羨ましい?
そうですね、『普通』であれば、喜ばしい出来事なのですが、今日に限ってはそんな気持ちになれなかったのです。
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今日は午後から天気が崩れるとの予報があり、朝のうちにサイクリングに出かける事にしました。
8月とは思えない涼しい風が吹き抜け、空を曇天が覆っていました。
私は、ペダルに足をかけ、お気に入りのコースである『志賀島』に向け走り出しました。
異変に気づいたのは、志賀島に到着して、海岸線を目にした時でした。
視界に映ったのは夥しいゴミ。
それも、海岸線一面にわたって打ち上げられていました。
先週からの大雨で、市街地から流されたゴミが海に出て此処に打ち上げられたのでしょうか?
それはまるで、人の無意識な悪意が集まって具現化した様に、いつもは美しい風景と心穏やかにしてくれる波の音は、いやに哀しげに泣き声の様に私の胸に響きました。
そんな中ですから、並走してくれたカモメに、
『よくも、海を汚してくれたな? 人間よ」と、
戒められている気がしたのです。
私も偉そうに言える程、出来た人間ではありませんが、未来の子供達の為にも美しい世界を残す為にゴミの削減に努めねば…と、思った休日の午前でした。