日本ではSF 作品は文学ではないという認識でメインストリームでは安部公房と村上春樹ぐらいしか見当たらない。過去に三島由紀夫が美しい星を発表しましたがそんなに評価されているようには思えません。大江健三郎の後期の作品はSF 作品ですが大江が筒井康隆を評価したことは文壇では無視されました。エンターテイメントの賞である直木賞でもSF 作品は一度も受賞していません。日本では純文学の境界線があるように認識されています。文学とはそんなに狭いコンテンツなのでしょうか。海外ではノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロやジョージ・オーウェルは文学として認知されています。フィリップ・K ・ディックのいくつかの作品も文学だと思われます。SF がいつまでも子供向けのオモチャのように認識されている日本の現状からは日本の文学の未来は暗いように思います。文学はかくあるべきという固定観念が未来を閉ざしています。