──なぜ「ダンゴムシ」なのか？
「ダンゴムシ・ノート」という題名に質問をいただきました。
「どうしてダンゴムシなんですか？」と。
すでに一度触れた話ではあるのですが内容を整理し、改めて言葉にしておこうと思います。
■ 作品内の「ダンゴムシ」という言葉について
作中で使っている「ダンゴムシ」は、いわゆる「陰キャ」の言い換えです。
どうして言い換えるのか。
理由は単純で、「陰キャ」という言葉につきまとってしまったマイナスの
イメージを、少しでも和らげたかったからです。
最近のラブコメを見渡すと、主人公の多くは「陰キャ」と表現されます。
使いやすいし、共感もしやすい。それはよく分かります。
たとえばログラインを書くと、こんな感じです。
「陰キャで人付き合いの苦手な『僕』は、困っている少女を助けて知り合う」
そして、多くの物語は「誤りが正される」構造を持っています。
そうなると続きはこんな感じになり──
「やがて僕は少女と恋仲になり、彼女の影響で明るく変わっていく」
つまり、
陰キャ＝誤り
明るい性格or陽キャ＝正解
という図式が、知らないうちに出来上がってしまう。
……いやいや、それはちょっと違うんじゃないか。
と、陰キャの私は思います。
陽の人、陰の人。
それは優劣ではなく、ただの性質や生き方の違いのはずです。
物静かな人、慎重な人、人見知りする人。
そういう人まで一括して「陰キャ」と呼び、
まるで『直されるべき欠点』のように扱ってしまうのは、少し乱暴だと思います。
ただ静かに暮らしたいだけなのに。
ただ自分のペースで生きているだけなのに。
それで偏見を向けられるのは、やっぱりおかしい。
そこで思いました。
『言葉を変えれば、受け取り方も少しくらい変えられるんじゃないか？』と。
いろいろ調べて考えて行き着いたのが、かつてネットのコピペで使われていた
「ダンゴムシ」という表現でした。
何より大事なのは──
ダンゴムシは、かわいい。（←ここ、超重要です）
ちなみに「ダンゴムシにはダンゴムシの生き方がある」で検索すると、
元ネタが出てきます。
■ 「ダンゴムシノート」について
『僕らのラブコメは無駄じゃない』の中で登場登場する「ダンゴムシノート」は、
その名の通りノート、メモ帳です。
神代は自分のことを「ダンゴムシ」だと称し、
八巻はそれを「丸まってコロコロしてそうでかわいいから」という理由で、
神代に渡すメモ帳に「ダンゴムシノート」と名前を付けます。
そんな、ちょっとしたやり取りから生まれた道具です。
ちなみに、「ダンゴムシ＋ノート」という発想自体は
安部公房の『カンガルー・ノート』からの換骨奪胎。
いわゆるリスペクトであります。
■ この近況ノート「ダンゴムシノート」について
この場所は、ただ更新報告や宣伝をするだけの場ではなくて。
少しシュールで、ちょっと笑えて、読んだあとに「まあ、そういうのもあるよね」
そう思えるような文章を書けたらいいな、と思っています。
（なかなか書けていませんが……）
せっかくなら、普通の「近況ノート」じゃなく、
何か名前のある場所にしたい。
そう考えたとき、作品の中から生まれた「ダンゴムシノート」がちょうど
良かった。
──ダンゴムシには、ダンゴムシの生き方がある。
この近況ノートも、そんな場所でありたいと思っています。
さて、前置きが超長くなりました。
□ 「僕らのラブコメは無駄じゃない」の６３話を公開済です
https://kakuyomu.jp/works/16818792436389181592/episodes/822139840838096633 『時代を映すタペストリー』、過去から現在までの部誌が一年ズに紹介されます。
こうやって、過去の思いが未来へ引き継がれていく……。
その一方で六島が何やら不穏な動き。
以前も彼女は何かを取ってしまったようですが、一体何を取ったのでしょう。
そして、帰り道で七日市先生とちょっとしたバトルが勃発。
先生はまた太ったようですが……
□ 新作を計画中
ネタを貰って書こうとしている毒舌パン屋さんマダムの話以外にも色々練っています。
例えばTSF。ここ数年一定の人気がある＆私も好きで書いてみたいと思っています。
だけどコレどう書いても完全にテンプレートだなぁ……
普通に書くと私のが読まれる余地なんてない。
何かいいアイデアを思いつかないと。
以下、本日色々調べていた記録。
私のオートガイネフィリア考
https://kakuyomu.jp/works/16817330660815520572/episodes/16817330660815542155TSF文化はよくわからないけどTSF描写を書いてみたい方へのアドバイス（外部）
ttps://ncode.syosetu.com/n2405es/
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♡、いただいております。ありがとうございます
七條太緒さん
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本日は、以上となります。