【闇の魔女騎士と光の魔女姫】更新しました★最新話試し読みあり

最新話更新しました。
引き続きよろしくお願いします!
★★★★★や感想もお待ちしております。

闇の魔女騎士と光の魔女姫
小説のURL: https://kakuyomu.jp/works/16817330657351336330
最新話:https://kakuyomu.jp/works/16817330657351336330/episodes/16817330657649754284

小説のあらすじ
妖精に愛される国、ブルネスト王国。
どんなに小さな子どもで魔法が使える魔法国家でもある。
闇属性の魔力を血に宿した一族に生まれたルナセリアは恵まれた魔力量と特殊な事情から騎士を目指す。
とある事件をきっかけに彼女は生涯の主となる第二王女フローリラに出会う。
その10年後、誰もが認める騎士に成長したルナセリアだったが、フローリラの筆頭近衛騎士として彼女を守るためにさらなる成長を求められる。
これは魔女騎士と魔女姫が己の幸せのために奮闘する物語…

「帝国が、フローリラにちょっかいをかけ始めるそうだ」
「ならばよろしい、戦争だ」

訂正しよう。
魔女姫と最強の保護者(モンペ)たちの奮闘記である。

◇◇◇
以下、最新話から抜粋
◇◇◇

レクシオン皇子から聖騎士についての情報を得た夜、私はルスラン様とアスタルから許可を得て地下神殿に来ていた。

 目的は運動だ。

 アスタルも一緒に来る予定だったが辺境伯騎士団から呼び出しを受けたため、私一人だ。

 ジャックには今日は気分ではないと断られてしまった。



 ここのところ運動不足だったのもあるが、聖騎士の話を聞いてから気持ちが落ち着かなかったので剣を振りたかった。



 私は開けた野原に立つと影から氷剣を取り出した。

 深呼吸をして剣を構える。

 刃が月明かりを反射して銀色に光る。

 私は集中するために目を閉じた。



 目を瞑ると聞こえてくるのは風と木々のざわめき、複数の生き物の声だ。

 徐々に邪魔な音を遮断していき、自分の呼吸音にのみが聞こえる状態にする。



 集中力を最大限に高めた私は自分の影に魔術をかけた。



「――時の歯車、記憶の扉を今開け、模様せよ――」



 アスタルから教わった魔術の一つである【模倣魔術】だ。

 自分の記憶にある事情をもう一度呼び起こす魔術であり、私とは相性が良さそうだと彼は言った。



 影はみるみる形を変え、大きな球体になった。

 それは大樹の中で戦った根の集合体を再現したものだった。



 最終的にあの時はルーヴの力に頼って難を逃れたが、今回は影なので凍らせることは出来ない。

 私は自分の剣技のみで再戦をしたく模倣する相手にあの根を選んだ。



「さぁ、再戦といこう」



 私は影で出来た球体に向かって剣を振るった。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する