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主人公が変わると物語が変わるのか?

 例えば、例えばの話なんですけれども、クローズドサークル、1つの島に10人の人間がいて、その中に人間を食べる人外が紛れ込んでいる。人間側は自分以外の9人の中から人外をあぶり出して排除しなければいけず、人外側は人間を全て殺し尽くさなければいけない。

 そんな舞台設定があったとして、その設定を用いて10人それぞれの視点から物語を書いた時に物語はどう変わるのか、考えたことはありますか。
 もっと簡潔に言うと、「主人公が変わると物語が変わるのか」考えたことはありますか?

「それって作者が意図的に変えようと思えば変えられるじゃん」と考える人もいると思います。けど、創作をやっている人はわかると思いますが、たまにキャラクターが自分の意志と関係なしに動き出すことってありませんか?
 要は、キャラクターの性格だとかその人の持っている信念を考慮すると、本来想定していた最終話と違う結末になってしまった。そんな事って創作やってる人にはあるあるだと思うんですけども、そういった事象を考慮した時に、物語はどのように変わるのでしょうか。

 同じ結末になる可能性もあります。僕らは一つの世界しか観測していないわけで、それは僕の視点であっても皆さんの視点であっても変わりません。
 別の結末になる可能性もあります。いや、こっちの方が可能性としては高いと考えている人も多いと思います。では、どのように変わるのでしょうか。物語の結末を左右するシーンの意思決定はどのように行われるのか。それが他と異なった場合、その影響は爆発的に広がり全く別の結末を迎えるのか、それとも同じ結末に収束していくのか。考え出したらキリがないです。

 と、言うわけで、

 それを検証した小説を今度公開します!!
 しかもカクヨムコンに出します(なので、公開日は12月1日です)!!

 題名を「トマス・プランテーション」といい、絶海の孤島「トマス・プランテーション」に集めた10人の人々の視点を変えて物語は進んでいきます。その先に隠された秘密とは……。

 と、いうメタメタの小説ですが、かなり面白いものに仕上がりました。僕らも飽きさせないようにかなり工夫をして、今までにない書き方にもチャレンジしています。
 ジャンルはSFです。カクヨムコンでは不利だと思われますが、それでも精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします。

 ちなみに話は変わるんですけれども、「円卓を回す」で1つ分かりやすくサンプリングしてるところがあります。
 友菜と茉莉乃が居酒屋で飲んでるところで、「怪怪な奇譚」っていうワードが出てるんですけど、これはEveさんの「廻廻奇譚」からきています。
 そういったちょっとしたサンプリングを「円卓を回す」ですとか12月1日から公開する「トマス・プランテーション」にも入っておりますので、ぜひそういった細かい気配りも気にかけて読んでもらえるとかなり楽しめると思います。
 ぜひ読んでみてください!


 というわけで、今日ここまでにします。

 お疲れ様でした!

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