・沢渡京(さわたり・けい)
この小説の主人公。
当然ではあるが<UN-E>メンバー。
ロシア系の血脈が混じっており(<最終戦争>前後の各国軍統合の影響もありハーフやクォーターがこの世界に多い)、白髪赤目。その容姿から儚げな印象を与えるが<UN-E>指折りの実力者であり、いざ戦場にでれば中〜近レンジをメインとしてスピード偏向にチューニングされた<Ex-MUEB>で血みどろの戦いを繰り広げる。
弱点としては武装の扱い方が荒いこと。武装を喪失して危機的状況に陥ることもしばしば。(一話はまさにそれ)(というか沢渡に限らず数に押されて継戦能力を喪失というのは<Ex-MUEB>装着者の戦死の鉄板パターンではある)
性格としては無愛想でぶっきらぼう、ついでにまぁまぁ口が悪い。
・天音雨衣(あまね・うい)
ヒロイン。
黒髪碧眼の少女。
一般家庭出身の民間人であり、<UN-E>関係者には珍しい普通の感性を持つ少女。殺意むき出しの<N-ELHH>には怯えるし、惨殺された亡骸を見て吐き気を催す。
<N-ELHH>の群れに囲まれていたところを主人公に救援されるが、その直前数時間範囲の記憶は断裂しており、また救援の際には人類に対して敵対以外の行動を取らないはずの<N-ELHH>に長時間にわたり攻撃を受けなかったという不可思議な現象を引き起こした。
・奏栞(かなで・しおり)
<UN-E>の最高司令官。
人類最後の砦とすら言える高官ながら、作戦立案のみならず戦況把握などの現場仕事も行い、いざというときには自身も長距離狙撃戦仕様の<Ex-MUEB>を着込み戦場に出るオールラウンダー・ウーマン(<UN-E>の慢性的な人手不足という事情もあるのだが)
司令官らしくクールできっぱりとした口調で話すが、人柄そのものは割と愛嬌があり、人望も篤い。