おさらい編第五回。解体殺人編のお時間ですわよ。
はい、この章は自分で言うのもなんですが、結構気に入ってます。
読者の皆様!この章から読んでくれー!なんて言いたいくらいですが、物語がてんで分からなくなるのでそれは絶対に無理でしょう。この章では魔術師じゃないと思われていた盲杖桜陽と、殺人鬼の西浄断彩。そして怪異・魔術事件に対し、魔術師と公的機関との仲介を担当する海上寺央座、最後にネオン・虚構・ハートレスが新キャラとして登場します。魔術深度による偽吸血鬼の弱点なんかも、ここから顕著になりましたね。
なにより話数の多い話で、ボリューミーですから、今回もちゃちゃっと振り返ります。
まず、盲杖桜陽くんですが、彼の家系のルーツが実際に存在する伝承を元にしたのは過去に近況ノートでお話しています。ので、今回はパス。
海上寺は、魔術鎧装を編み出した大元で、香夜が見よう見まねで術をコピーしたというお話がありますが、掘り下げられるのはそれくらいでしょう。魔導院改革の際、香夜とはいざこざがあって、犬猿の仲だったが、今は和解しているということで。終章では香夜の方から牙を剥いたワケですが、それは終章の話。
西浄に関しては、人殺しの才能があった殺人鬼に異能を与えたらどうなるか。というイメージを元にキャラ作りを行いました。そして、青咲巴と拮抗しうる能力を保持するに至ったわけです。最終的に彼の殺人は殺戮へと変化し、都市部駅地下を鮮血で染めることとなりました。
彼、中々イカれているんですよね。だって、自分の姿形を変えるために自分をバラして他人の死肉をくっつけたワケですから。異能としてそういう機能が備わっていたとはいえ、人間のすることじゃありませんね。人間の皮を被ったなにかです。
そして、そんな西浄くんを覚醒させたきっかけが、ネオン・ハートレスです。正式名称はネオン・虚構・ハートレスですが、長いので前述のように略されるのは多々あります。
彼イメージは――道化ですね。そのまんまです。衣服も白いタキシードと、不気味な雰囲気を常に放っています。今回の事件の元凶ではありますが、香夜に見逃され、裏では強力関係を結んでいます。
話を要約するとこう。
・謎の薬物が流通を始め、異能力者が現れる。
・調査している最中に連続殺人が発生。
・西浄断彩が薬物によって覚醒した異能力者だと判明するが逃げられる。
・駅の地下街で大殺戮。巴と香夜によって殺害(?)される。
こんなかんじですかね。最後の部分はまぁ、終章を読めば分かりますよということで。
忘れていましたが、この章のさなか、紡稀は巴と接触しました。
唐突な未来の子供展開に、置いてけぼりにされた方とかいらっしゃると思います。
これは正直、私の趣味です。ですが、この構想は最初からありましたので、無理な後付ではないとだけ言っておきましょう。
さて、次回で遂におさらい編は最後になると思います。
完結まで突っ走りますよー!
NovelAIにて出力。ネオン・虚構・ハートレス イメージ画像