夏の圧力に押しつぶされてしまいそうな日が続いておりますが、皆さまはお元気でお過ごしのことと拝察申し上げます。
自分も心も体も健康に背びれ尾びれを伸ばしてスイスイこの夏を泳いで行けたらいいなと思っております。
『龍の町』
いつも読みに来てくださる方。本当にありがとうございます。毎度になってしまっていますが更新が遅くなってしまい申し訳ありません。今日、明日、いや、あさってまでには次話更新します。生暖かい目で結構ですので見ていてください。
『失恋狸』
読みに来てくださった方本当にありがとうございます。応援、お星さま、コメント、レビュー感謝感激です。
本作は武蔵野がテーマの文学賞と言うことで自分なりに色々とチャレンジしてみた作品です。
百五十年前と同じテーマを現代ならではの方法で書きたいと思ったのが始まりでした。
国木田独歩の失恋を下地に、武蔵野の風景と同じく時間の流れの中で変わって来た様々なものと変わらないものをキーワードを散りばめて書いてみました。
読んでいただいて、おそらくこれはラインで話をしていてしかも彼女らは今会えない状況にいるのでは? と思っていただけたのではないかと思うのですが
これは同時代に生きているからこその共通認識なんだな、と思えたことが自分としての発見、学びでした。
上記の理由でチャットノベルと言う形を選んだものの、これをコンテストに応募してもいいものかと散々悩んだ作品でもあります。
こいつこんなことを考えながら書いてたのかと思いながら読んでいただけるとまた違った印象になるかも知れません。
重ね重ねになりますが読んでくださった方なにもかも本当にありがとうございました。
はたして需要はあるのか、以下感謝の小話です。
たぬ哉「おーい」
たぬ雄「何?」
たぬ哉「ちょっと聞いて欲しいことがあって」
たぬ雄「聞いて欲しいこと?」
たぬ哉「ちなみに今何してんの?」
たぬ雄「ユーチューブ見てる」
たぬ哉「狸なのに? 狸失格だな。なんの動画見てんの?」
たぬ雄「カブトムシ捕まえに行くやつ。美味そうだなって」
たぬ哉「狸合格だわppp」
たぬ雄「pppって何?」
たぬ哉「腹太鼓の音」
たぬ雄「流行らないと思う」
たぬ哉「わかってるよ。もう使わないよppp」
たぬ雄「やめないと電源切る」
たぬ哉「ほんとすみませんでした。電源切らないでください」
たぬ雄「それで?」
たぬ哉「実は凄いことに気付いてしまって」
たぬ雄「凄いこと?」
たぬ哉「大発見だと思う」
たぬ雄「何? どんな?」
たぬ哉「重力について」
たぬ雄「ガチの大発見だ」
たぬ哉「そう。人間を見ていて気が付いたんだ、特殊な重力場について」
たぬ雄「特殊な重力場」
たぬ哉「発生源に対しては地球の重力を二、いや五倍にも増幅させて作用させ、周囲に対しては逆に斥力を発生させる」
たぬ雄「なんだそれ」
たぬ哉「オジサン」
たぬ雄「今電源を切る寸前なんだけど大丈夫だろうか」
たぬ哉「待ってくれ。考えてみて欲しい。オジサンはいつも体が重いという。実際に体中に重力が強く作用しているようにも見える。膝だってすぐに壊れる」
たぬ雄「斥力は?」
たぬ哉「誰も近寄りたがらないだろう?」
たぬ雄「確かに……!」
たぬ哉「わかってくれたか。俺はこれで論文を書こうと思ってる」
たぬ雄「論文」
たぬ哉「一緒にどうだ? 共同執筆者として後世に名前を残せるぞ」
たぬ雄「結構です」
たぬ哉「ですよねppp」
たぬ哉「あれ?」
たぬ哉「おーい」
たぬ哉「電源切ったな」
感謝の小話、彼女たちとは全く関係のない狸共の会話