こんにちは、名月明です!
みなさん、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。私は今日から始める新連載『天の道を翔る』の準備のために、ずっとずっとパソコンや資料とにらめっこしていました(白目)
投稿開始日は、大河ドラマの放送開始日に合わせようとずっと考えていたのですよ。なにせ、「2019年の大河ドラマは近代が舞台だし、代わりに私が戦国ものの大河小説を書こう」という思いつきから全てが始まったもので(笑)
主人公はド直球、これ以上ないほど超メジャーなあのお方。
織田信長公!!!
でございます。
私の歴史小説はこれまで、愛洲移香斎、鉄腕ゲッツ、フランス宗教戦争、中世パリの学生と魔女、動物裁判、江戸時代の小さな藩……などなど、あまり他の人が書かない&読まない……というかむしろ知らない題材が多かったです。これらのマニアックな題材を書くためには、それほど多くない史料や学術書を血眼になって探さねばならない苦労がありました。
しかし、じゃあ信長は? となると……
逆に史料が多すぎる!! そのくせ解明されていない謎も盛りだくさん!!
まともに信長クラスのメジャーな人を書こうとすると、私は史料の山に埋もれて死ぬかも知れない……。執筆で過労死、ありえるで!!(白目)
でも、ほんの一部の史料だけに目を通して私の歴史小説のクオリティを落とすのは嫌なわけですよ。信長の研究書でも、研究者によって意見がぜんぜん違うことがたくさんありますし、どの説を採用するかなど十分吟味したいわけで。
そんなわけで、今まで書きたいと思っても敬遠してきた超メジャーな題材の戦国小説ですが……「2020年の大河ドラマは明智光秀! ドラマ内では新たな信長像を描く!」という情報を聞いて、もう迷っている場合じゃないと考えました。
NHKの大河ドラマで、最新の歴史研究が反映された信長像が描かれたら、従来の「魔王信長」というイメージが日本人の中で覆る可能性が大きい。その後に私が「新たな信長像」を描いても新鮮味が薄れてしまう……。
やるなら、今しかねぇーーー!!
打倒、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』だぁーーー!!
……でも、前述した通り、かつてないほど膨大な史料と格闘しながらの執筆になるので、途中で息切れしないようにちょっとずつ連載していくかたちの長期戦にしたいと思います。毎週日曜日の夜8時台(つまり、大河ドラマ『いだてん』が放送されている時間)に2、3話ずつ更新していこうかなと。
人気が出たら本能寺の変まで突き進みたいですが、とりあえず桶狭間までは描きたいと思います。(執筆にかなりの労力を要するので、誰も読まなかったら他の作品に力を注ぐしかないですからね……。何とか打ち切りにならないようにがんばりたいですが)
あと、公募に送る作品などとの並行執筆になるため、たまに「作者取材につき今週の投稿はお休みします」とアナウンスすることがあるかも知れません。このセリフが近況ノート等で出た時は、アキラが瀕死状態なっている可能性があるので、皆様の優しい励ましの言葉をお待ちしております(^_^;)
もう、すでにグロッキーなんだけどね!!(もう一つ、大正浪漫の小説書いているので……汗)
目標は「なるべく無理しないように、続けられるように、マイペースで!」
いざ出陣!! いざ戦国!!
* * *
↓以下、新連載『天の道を翔(かけ)る』の紹介文となります
<天の道を翔る>
日本史最大の英雄、織田信長。
彼の名を、彼の人物像を、知らないと言う日本人はほとんどいない。しかし、信長は時代が移り変わると共にその人物像も変化してきた、時代の映し鏡だった。
天皇中心の時代であった戦前には、「勤皇の先駆けとなった革新者」。
敗戦を経た現代においては、「天皇・将軍・寺社の権威を否定し、中世を破壊した魔王」。
時代が変わり、大衆の価値観が変わるごとに、英雄像も生まれ変わって来たのである。
では、実際の信長はどんな人間であったのか。本当に、型破りで残虐な破壊者で、使えない家臣を切り捨てる独裁者だったのか。
「俺が出した命令に不満があるのに、おべっかを使うのはよくない。言いたいことがあるのなら、きちんと主張しろ。話はちゃんと聞いてやる」
(信長が柴田勝家に出した掟書より)
「秀吉の意向に背く輩をかくまうな。わしは亡き信長様のように甘くはないぞ」
(秀吉が脇坂安治に送った書状より)
「信長は気質は寛大で(中略)絶えず日本人の心をつかんでいた」
(ルイス・フロイスの書簡より)
この物語は、平成が終わり新たな時代が始まろうとしている今、新たな英雄伝説に挑もうとする歴史ロマン小説である。
新たな信長伝説、今ここに開幕す!!
* * *
以上、久しぶりの連載でちょっと緊張気味のアキラでした!!
今夜は初回スペシャルで3話(20:00、20:15、20:30にそれぞれ投稿)を一挙公開です! よろしくお願いします!m(__)m