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中編「パーフェクトテスト」完了

お越し頂き有難うございます。

公式企画の「【KADOKAWA 児童書編集者主催】「人工知能×青春小説」大募集! 書籍化の可能性あり」参加用の中編「パーフェクトテスト」が完了しました。

https://kakuyomu.jp/works/16818622174167412525/episodes/16818622174167653955


全16話、約4万4千字の体験です。

今回、初めて比較的テーマの抽象度の低いコンテストに参加してみたのですが、いやあ、自分で参加した上で他の作品を読むと、また印象が違いますね。

現代(あるいはほぼ現在の近未来)を舞台にして、AIへの依存をテーマにした作品。
その作品でも、ほぼ現在で依存するAIを擬人化してその心象風景を描く物語。精神が柔らかく多感な、まさに十代後半が主人公に相応しい。
同じAI依存でも便利だからと淡々と使い、斜に構えるようにしていたけど、僅かな切っ掛けで自分を見直し、変わっていくような物語。これも十代後半から出来る話であって、成人だと「そうそう簡単に変われる?」みたいな疑問符がつくかもしれない。
更には、個人ではなく社会のAI依存を描いた物語。「これはおかしいのではないか」と疑問を抱き、それでも社会の潮流や仕組みに流されず、深堀りしていく様子、その最後の行動に瑞々しさが現れていたり。
相手が中高生ということもあるのか、相対するAIも彼らに合わせて知識はあれど純粋さみたいなものを感じるケースも多々ありました。
考えてみれば今の、いわゆる「AI」として取沙汰される生成AIが世間に認知されたのは2023年頃。まだ2年と経過していないのですよね。
AIを全面に押し出さず、その要素を取り入れながらも人間同士の葛藤を描く物語もありました。その苦しさも、葛藤からの超克も、やはり再生力の強い年代だからこそ出来たと思わせる、そんな作品でした。


いずれの作品も何というか。眩しいですね。
読むたびに「うお、まぶしっ」と手で顔を覆いたくなる感じです。
この辺り、自分でも描いているので余計に感じてしまいます。この「自分の感性と比較できる」というのが、参加してみての一番のメリットかなと。
描写ひとつとっても、地の文というか言葉の積み重ねとかに違いを感じ、感心したり悔しくなったりと色々体験できる。

こういう楽しみ方が出来るなら公式以外の、テーマが明確な自主企画も参加していきたいなと感じた次第。
まだまだ読んでいない、感想を言えてない作品もあるので、ゆるゆる読んでいきたいと思います。



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