• 異世界ファンタジー
  • 現代ファンタジー

【カクヨム甲子園プロット】

『あぁ代四衛生兵団よ永遠なれ』

①テーマ:一番大事な要素は何か

ウンコ

②世界設定:どんな場所が舞台となるか

第一次世界大戦前後の軍事力がある架空の世界です。
上層部しかわからないような難しい理由で戦争がはじまりました。
自動車は存在するのですが数が限られ、馬車などは物資の運搬に、戦う兵士たちは前線までの舗装されていない長距離を徒歩で行軍することとなります。
当然、その間に休憩や食事、睡眠などが必要になるのですが、当然食べたら相応の量が排出されることになります。
そのためのトイレを建築するのが『医療』『公衆衛生』『食事』の次に属する『第四衛生兵団』にヒロインが配属されるところから始まります。
第四衛生兵団は一応、後方勤務で、安全な部隊とされていますが想像以上に過酷な肉体労働に周囲からのいじめ、何より酷い悪臭により脱落者の多い部隊として内部では有名です。

③登場人物/キャラクター設定:主人公やヒロインはどんなキャラクターか

・ヒロイン
成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗で良いとこ出の才女で、愛国心も強く、今時珍しい志願兵です。
軍部はプロパガンダ=アイドルとして大々的に受け入れますが、優しすぎる性格から紙の的さえ撃てず、かといって今更安全圏に引っ込めれば士気が下がり、質の悪いことに本人はやる気だけはあります。
なので半ば押し出し部屋として、この第四衛生兵団に放り込まれます。

彼女の周囲はすぐに抜けたり、倒れたりして人数がどんどん減っていきますが、それでも残るのはいかれた連中ばかりです。

・隊長
生態学の教授で、正確には軍人ではないため階級があやふやです。
ウンコの資源利用が研究テーマなのですが、水洗トイレが普及した安全を飛び出し、大量の研究材料のあるこの部隊に流れてきました。
ウンコに対して博学で、成分だけでなく文化、歴史にも明るく、公衆衛生もわかっているため作らせるトイレはおおむね好評です。

・先輩
片目を失った元スナイパーです。
野糞をしているときに狙撃され、それ以来トイレの位置、方角に取りつかれ、臭いから地下に染みわたる汚水の流れまで考えてトイレを設置するよう後輩のヒロインに厳しく指導します。

・聖女
もう一人のアイドルです。
自然を愛する不思議ちゃんで、あちこちに出向いてその魅力で減った分の人材を穴埋めするスカウトでもあります。
水洗トイレで川に流すのではなく、森の中に垂れ流し、木の葉などにして川に流すことで森も海も豊かになるとの持論を熱く語ることで百年の恋を冷ましてきました。

・その他にも完璧なトイレットペーパーの代用品を求める男や、建築家を目指す青年、商品を売り歩く香水屋など、変なものたちばかりが煮詰まり、残っていきます。

④ストーリー:どう始まり、どう展開し、どう終わるか

シリアスで重苦しい空気、戦うよりもある意味辛い場所と脅されながらもヒロインは代四衛生兵団に配属されます。

ですが実際は、行軍の前の方を進んでいますがもっぱら活動するのは安全と確認されたキャンプ地内部でのトイレ、穴掘りに天幕張り、紙の補充に後始末等で、しかも単調な肉体労働が延々と続きます。

他が次々と脱落していく中で、ヒロインは共に残る人々からウンコについてのウンチクを聞かされ続けることとなります。

それさえも成れたある日、作るトイレの数が激減します。
前線が近づき、みなトイレに戻る前に殺されるからと知らされます。
攻撃するのは谷間のすぼまったところで、ここを押さえた方が圧倒的に有利、だから犠牲を払ってでも奪い取ると、そして相手側も犠牲を払って取り返しに来ると、これから先は墓穴を掘る仕事になるぞと言われます。

今が戦争中だと思い知らされるヒロイン、ですがこれまでの行軍とウンチクから鍛えられた彼女は、ウンコを使えば戦争を止められると力説します。

これに感化されていく面々、ですが具体的な方法もわからず止まってしまいます。

そこへ隊長が『研究成果』を使うかと提案します。

突撃前の深夜、こっそりと敵陣に忍び寄る面々、ですが見つかり集中砲火を受けてしまいます。
一人撃たれ、一人はぐれ、人数を減らしながらも前進するヒロイン、そして目標地点にて、研究成果を発射します。
着弾、爆発、衝撃に息を止める敵兵たち、ですが生温かな風が頬を撫でただけで無傷、失敗作だと大いに笑い、そして息を吸い込んだ瞬間、悶絶します。
これを友軍、好機とみて、手柄を横取りしようと急遽突撃開始、敵陣に乗り込んだ瞬間、同じく悶絶することとなります。
『ウンコ香水爆弾』は凝縮したウンコの悪臭を特殊ゲルに閉じ込めることで長期間にわたり臭い長続きさせるものです。
これが染みついた重要拠点は水で洗っても火であぶっても臭いの取れない臭い場所となり、耐えられなかった敵軍は撤退、友軍は一時占領したものの同じく耐えきれず、結果としてどちらも近寄れない緩衝地帯が出来上がりました。

……これがどれほど戦争に影響を与えたかは不明ですが、少なくともウンコが一つの戦場を終わらせたのでした。



なんかウンコよりも反戦よりで、中学校の学芸会のシナリオみたいだなと、書いてて思いました。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する