みなさんこんにちは。
昨日に続いて涼宮ハルヒシリーズの考察(にしたかった何か)です。今回は現時点で未回収の伏線の話。(あくまで現時点です。きっとそのうち新作の登場で回収されることを信じて首を長くして待っています)
といっても、涼宮ハルヒシリーズは伏線がいっぱいあるような気もしますし、たぶん勉強不足のために伏線であることに気が付けていないこともいっぱいある気がします。読むたびに何かしら発見があるのが涼宮ハルヒシリーズの特徴ですね。
※以下、『涼宮ハルヒ』シリーズのネタバレに触れます。まだ読んでない方は本編を読んでからこちらも読んでいただけると幸いです。
さて、さっそく本題ですが、今回取り扱うのは2点だけです。
①SOS団結成前後で『異世界人』が削られたこと
②鶴屋家の山で見つかった謎のオーパーツについて
①異世界人が削られたこと
ハルヒの初登場時の台詞では「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら~」だったものが、SOS団結成時には「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶことよ!」となり、異世界人が削られています。これは有名なのでたぶん考察自体が山のようにあると思うのですが、私の考えは2つあり、『ハルヒが異世界人をクビにした』説と、『キョンが異世界人を誤認している』説です。
まず、『ハルヒが異世界人をクビにした説』ですが、『異世界人=鶴屋さん』という説です。「えぇ…」という気持ちも分かるのですが、もうちょっとだけどうか我慢をお願いします。
というのも、どうもハルヒの自己紹介後に、順番に出会っている節があるからです。つまり
『ただの人間』=キョン
『宇宙人』=長門有希(部室強奪時)
『未来人』=朝比奈みくる(その翌日)
となっています。その後「謎の転校生も押さえておきたい」という発言の後、
『超能力者』=古泉一樹
が転校してきます。
(余談ですが、キョンと朝比奈さん、ハルヒと古泉と長門に別れて行われた第一回不思議探索の際、何を探すのか問われたハルヒは『時空が歪んでいる場所とか、地球人のフリしたエイリアンとか』と発言していて、対象の二人をバッチリ選んでいたりします)
じゃあ異世界人はどこにと探してみても、該当者はキョン目線では見つかりません。ただし、ほぼ間違いなくハルヒに会ったであろう人物が一人います。
古泉が転校してくる前、ハルヒと朝比奈さんはバニーガール姿でビラ配りを行いました。その翌日、朝比奈さんは学校を休みましたが、そのことでハルヒに怒鳴り込みそうな朝比奈さんの親友がいますね。
という流れで鶴屋さんです。鶴屋さんというキャラクターを考えると、(消失世界でのキョンへの対応などから)ハルヒに何もしなかったとは思えないので、何かあったのかと思います。
この出来事の直後に古泉が転校してくるのですが、その直後のSOS団結成時には『異世界人』がハルヒの言葉から削られています。(それ以降出てこない)
というのが『異世界人=鶴屋さん』です。ただ、この説には割とデカい穴があり、『溜息』で朝比奈さんにテキーラを混ぜていた鶴屋さんという存在です。悪ノリが過ぎるときもあるのかな、という点に加え、古泉たちのスポンサーやら国木田の発言から、ちょっとどうなのかなと思ったりもします。
続いて『キョンが異世界人を誤認している』ですが、『異世界人=古泉(機関)』という説です。「えぇ…」という気持ちも分かるのですが、もうちょっとだけどうか我慢をお願いします。(二度目)
アニメではSOS団の三人は『自称』宇宙人、未来人、超能力者という形で登場します。その時の描写が、古泉の台詞だけ原作から変わっています。
アニメ版
キョン「まずお前の正体から聞こうか」
古泉「お察しの通り超能力者です。そう呼んだ方がいいでしょう」
原作
キョン「まずお前の正体から聞こうか」(中略)「実は超能力者でして、などと言うんじゃないだろうな」
古泉「先に言わないで欲しいな」(中略)「ちょっと違うような気もするんですが、そうですね、超能力者と呼ぶのが一番近いかな。そうです、実は僕は超能力者なんですよ」
前者は古泉から発せられた完全な自称ですが、後者はキョンの問いに対する同意と、ニュアンスが異なります。古泉がキョンに話を合わせたとも見て取れる、というのがこの『異世界人=古泉(機関)』説です。異世界とはもちろん、閉鎖空間のことを指します。
ただ、この説にも割とデカい穴があり、なんでハルヒまで誤認しているんだという点です。『古泉の言葉から推測できる言葉遊び』というのが一番しっくりきますが、ハルヒまで誤認している理由にはなりません。唯一の解決策として、世界の中心にいるのは涼宮ハルヒではなく、キョンという最終手段になります。
(基本的に、『涼宮ハルヒの○○』というのはハルヒの状態ではなくキョンの主観だというのは触れていいんでしょうかね…なんか触れてはいけないような雰囲気がして、毎回考察を途中で無意識に放棄してしまう気がします。気のせいでしょうか…)
ボタンの掛け違いのように、1つズレただけでここまで解釈が異なってしまうのは、ちょっと怖いですね。新しい情報が出るたびにゼロから考察をし直す必要があるので。
②鶴屋家の山で見つかった謎のオーパーツについて
今回も大変長くなりました。すみません。ですので、こちらに関してはざっくりといきます。鶴屋家の山から見つかった謎のオーパーツ、鶴屋さん曰く、これは当時の地球の科学技術では加工できない『チタニウムとセシウムの合金』でしたね。鶴屋さんはその際、「未来人か宇宙人だったら、どっちがいい?」と意味深な台詞を言っています。
私は化学は苦手なのですが、よく分からないので元素記号を調べました。まず、チタニウム。これは『チタン(Ti)』を指すと思われますが、特徴は、重量当たりの強度が最も強く、耐熱性・耐食性にも優れていて、航空宇宙産業などに使われるそうです。
次にセシウム。これは『セシウム(Cs)』を指すと思われますが、セシウムは同位体と呼ばれる39もの種類があります。今回使われていたのはおそらくセシウム133(唯一の安定同位体)であると思われます。特徴は、原子時計に利用されている物質で、1秒という時間はセシウム原子の性質を基準に定義されているそうです。
というように、鶴屋さんの意味深な台詞はこのことを指していたと考えられます。では結局どちらなのかと考えると、どちらもあり得るのですが、未来人側にちょっと分があるかなと。朝比奈さんから端を発した出来事でしたし。
(最初、『時間』と『宇宙』のどちらにも関わりが強い『周防九曜』の関与を真剣に考察していました。それに関する考察も考えていたのですが、ちょっと飛躍が過ぎると反省して断念しました。何かの時に再利用したいです)
謎のオーパーツが驚愕の時点で使われなかったことにちょっと驚きましたが、これは新作での伏線回収を期待していいということでしょうか!(と思っています)
2つしか書いていないのに、随分と長くなり、大変申し訳ございません。ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。