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戦国ファンタジー小説の考察 むーん……

戦国ファンタジー小説の新作について、ぼやっと考えていました。

◆意外と歴史がある戦国ファンタジー
戦国時代を題材にしたファンタジー小説が、沢山存在しています。

古くは、角川で映画化された戦国自衛隊もそうですね。
自衛隊が戦国自体にタイムスリップしてしまい、戦国の争いに巻き込まれていく……。
ラストは悲劇的な終わり方なのですが、アクションあり、メッセージありで、とても面白かったです。

ちなみに、戦国自衛隊に触発されたと思われる『戦国の長嶋巨人軍』という小説もあったと思います。確か……髪の毛が派手なあの先生がお書きになっていたような。

◆ウェブ小説やマンガも戦国ファンタジーが沢山
私も『武田信玄Reローデッド』という戦国ファンタジー小説を書いています。
この小説は青山有先生の
『転生! 竹中半兵衛 マイナー武将に転生した仲間たちと戦国乱世を生き抜く』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893443401
が、あまりにも面白くて書き始めたのです。

マンガやWeb小説でも、戦国ファンタジーは沢山ありますね!


◆転生、転移パターン
さて、ここからは小説家視点、書く側の視点になります。
主人公が転生や転移(タイムスリップを含む)するのは、どんなパターンがあるかな?
と考えました。

以下、整理して考察です。


◆有名武将、有名大名に転生や転移(入れ替わり)

・信長協奏曲 石井あゆみ先生 マンガ 織田信長

⇒メジャーな大名、武将は、大河ドラマや歴史小説で題材になっているし、歴史がわかっているので、小説家の自由裁量は少ない。


◆マイナーな武将、大名

・転生! 竹中半兵衛 マンガ・ウェブ小説・書籍化 カズミヤアキラ先生 青山有先生 竹中半兵衛

・淡海乃海 水面が揺れる時! マンガ・ウェブ小説・書籍化 もとむらえり先生 イスラーフィー先生ル 碧風羽先生 朽木基綱

・『センゴク』シリーズ マンガ 宮下英樹先生 千石権兵衛

・花の慶次 マンガ 隆慶一郎先生 原哲夫先生 前田慶次

・へうげもの マンガ 山田芳裕先生 古田左介

・斎藤義龍に生まれ変わったので、織田信長に国譲りして長生きするのを目指します! マンガ・ウェブ小説・書籍化 田村ゆうき先生 巽未頼先生 マキムラシュンスケ先生 斎藤義竜

・織田家の長男に生まれました~戦国時代に転生したけど、死にたくないので改革を起こします~ マンガ・ウェブ小説 逸見兎歌先生 大沼田伊勢彦先生 平沢下戸先生 織田信広

・おーい?桶狭間で信長死んだってよ ウェブ小説 たにたけし先生 千秋季忠

・国虎の楽隠居への野望・十七ヶ国版 ウェブ小説 カバタ山先生 安芸国虎

⇒自分が読んだことがある作品を挙げてみたが、このジャンルはメチャクチャ多い!
マイナーな武将が主人公だと、歴史事実がわからないことも多いので、作者の自由裁量が多い。

マイナーな武将が、メジャーな武将を倒す、下剋上も描きやすいのでカタルシスも得やすいのでは?

ただ、出尽くした感があるので、ドンドンマイナーな人物の掘り起こしになる。魅力的なキャラにするなど、作者のキャラメイキングの力量がかなり問われると思う。
(歴史上の有名人物だと、そもそも実物が『濃い』場合があるので、歴史を調べるだけで、キャラが濃厚であったりする)


◆架空の人物

・銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。 マンガ・ウェブ小説・書籍化 広石匡司先生 Y.A先生 lack先生 織田信長配下男性と家族

・戦国小町苦労譚 マンガ・ウェブ小説・書籍化 沢田一先生 夾竹桃先生 平沢下戸先生 織田信長配下女性

⇒上記以外にもウェブ小説だとちらほら見かける。
作家の自由裁量が多い。
上司と部下の関係を描けるので、主人公が無茶振りされて振り回されるパターンも面白く描ける。

ただ、架空の人物の場合は、歴史の本筋にどこまで干渉させるかの問題も出てくる。
干渉させすぎると、歴史自体が変わってしまうので、『歴史イベントを主人公がどう乗り切るか?』を描けなくなる。

また、『歴史小説も歴史ファンタジーも読むよ』という読者には、架空の人物は、かえってとっつきづらいかもしれない。

魅力的なキャラであることはもちろんだが、どういうキャラなら有名大名と交流して面白いかも考えないと。

意外と難易度が高そう。

2件のコメント

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