只今、「純文学とライトノベルの違い」という企画に参加させてもらっていて、他の参加者の論も読ませてもらっていると、ふと、こんな事も考えられるのではないかと思って、記すことにしました。
ただ、ずっと曖昧なので、メモ程度に書くつもりです。
というのも、西洋文学には、時代時代に疾風怒濤と古典という大きく分けて二つの思想的潮流が繰り返されています。いわば、ロマンチスムとレアリスムというわけで、これも我が国の文学にも多大に影響しているので、どうにか無理矢理にでも当てはまると、純文学は古典回帰、ライトノベル及び大衆文学は疾風怒濤と呼ばなくもないとそう思わなくもない……自分の中で腑に落ちないところもあるのでこういう言い方になってしまいますが、つまり、
純文学もライトノベルも一つの時代の書き物なのだと言う方もおられるのではないかと思うのです。
そうして、昨今の純文学と大衆文学の境界の曖昧さも一つの時代に移り変わろうとしていると考えれば、良いのではないでしょうか。