むぎ

風の「災厄」を告げる声を聞き、旅をする風渡りというものが存在する。 彼女は獣の里へとやって来た、そこに隠されていたものとは、

自分以外の人が当たり前に「世界が滅ぶ」ことを信じ切っている。 異世界に迷い込んだような恐怖を覚える、みんなが口にする「預言者パラペッチョ様」…ってなんだよ！？

デートのために待ち合わせていたにも関わらず、土壇場にキャンセルされた女性は雨に降られてしまう。 雨宿りをしていると古書店の老人が入ったらどうだいと声をかけてきた。 本に馴染みの薄…

傘を忘れた帰り道、どうしようかと思っていたら普段休みを取らない父親が傘を2本持って迎えに来ていた。珍しいこともあるものだと傘を受け取り帰路を歩く道中、甘ったるい煙草を吸いだす父親…

独り暮らしをしていた男の隣の部屋に野良猫が居ついた。 でっぷりと太り、目はたるみ、かわいいとは形用できぬ姿、何故かその猫に懐かれた。 特別なことなど何も起こらない、男と猫の話。

世界に異常が起こった。 現代社会にはありえないはずのスライムの大量発生。 のちに勇者と呼ばれる動画配信者はスライムを鍋で煮ることにした。

2月14日の出来事

粉雪が舞う真冬の公園に真っ白のワンピースを着た少女が舞う。異世界に来てしまったかのような不思議な感覚に襲われた青年は思わず見つめた。 視線に気づいた少女が柔らかく微笑む、彼女は自…

遊園地で着ぐるみバイトをする俺に迷子になったとスーツの男が話しかけてきた。

おばあちゃんはロボットの犬をとても大切にしている。つるつるしたプラスチック、冷たいおもちゃ。生き物じゃないそれを大切にしているのが女の子は不思議だった。

魔王最終決戦前、宿屋の一室に仲間を集め物々しい雰囲気で勇者は口を開いた。 「魔王城はすぐ目の前だが、その前にやるべきことがある」 「俺たちの名前を改名することだ！！」

深夜高熱に魘されたが、朝起きてみるとすっかり良くなっていた。 胸の奥で何か熱いものを感じるがそれだけで、不思議に思い体温を測ってみると体温計は99.9℃を指していた。

何も考えずにふんわり読んでください。

会話文多めです

妻と離婚した男は、たまにしか会えない息子と会う機会を毎度楽しみにしている。 だが、そこに何故か二番目の夫が付いて来る。しかも妙に懐かれている。 お父さんは息子と話がしたい、二番目…

暗がりの部屋で３人の男が集まって計画を立てる話

主人公の少女は、自分が住んでいる場所を「世界の果て」と呼んでいた。 何もかもが嫌になった時に行く寂れたプラネタリウムには、いつもの清掃服のお爺ちゃんと、いつも座っているおじさんが…