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ディスレクシア視点で見る、カクヨムで読みやすい文体とは

 はじめて近況ノートを書きます。

 はじめまして。本山葵です。
 もとやまあおい、ですが、ほんわさび、でも、なんでも構いません。

 近況ノートってルビ振れないのかな。

 個人的には「ほんわさ」と書くと、字面が丸っこくて好きです。
 格好つけて漢字で名乗っていますが。

 プロフィールにも書いている通り、私は軽度のディスレクシアです。
(ディスレクシアは日本語だと失読症や難読症、識字障害、読み書き障害など、幾つかの呼び名があります)

 世界的にディスレクシアは全人口の3~7%を占めるそうです。
 日本での割合はまだハッキリしていないようですが、大体それぐらいのパーセンテージはいるのではないかな、と思います。
 平均してクラスに1、2人といったところでしょうか。
 それほど珍しくはない症状、とも言えます。

 症状は人それぞれで違い、私の場合、一つ一つの文字は読めるけれど、連続すると読み進めることが難しくなり、三文字目を過ぎた辺りから

『隣の行と文字が混ざって、グレーのモヤになる』

 という感じです。
 この症状は、ディスレクシアの中ではそれほど珍しくないようです。

 なので、一行を読むために、二回も三回も繰り返して視線を移動させないと読めないことが、多々あります。

あああああああ
  ↑この辺りから急激に読めなくなり

あああああああ
    ↑この辺りから読み直す

 行の最後まで文字を読むと、自分がどの行を読んでいたのかを見失って、同じ行どころか二つ三つ前の行に戻ってしまうことすら、あります。

 どちらかというと横に並んだ文字のほうが読みやすく、縦読みは苦手です。
 ついでに単純な読むスピードも遅く、朗読と同じスピードでないと読めません。

「じゃあどうやって小説を読んでいるんだ」、という話になりますが、まあ、その話は追々……。


 私はWEB小説というものを投稿した経験が無く、現在投稿している最中の『U15 ガールズ!』が、初めてのWEB投稿作品となります。
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054890705561

 この作品は一太郎で書き、ラノベ一巻分の文量をすでに書き終えていたので、そのままコピペしたら投稿できるから楽だなー…………なんて、軽く考えていました。

 しかし、コピペした瞬間に強烈な違和を感じ、一旦、消去。

 原因は『改行』でした。

 改行の数が少なすぎて、ページ全体がモヤッとして、全く読めない事態に。

 例えばこの文章は何度も改行をしていますが、普通、小説を書くに当たって、ここまで頻繁な改行は入れないと思います。

 個々人のスタイルは勿論ありますが、それにしても、中々お目にかかりません。
 恐ろしく改行が少ない例であれば、大澤 めぐみさんの"おにぎりスタッバー"などがあります。

 すでに散々語り尽くされていることだと思われますが、カクヨムには『カクヨムにあわせた適切な改行』と『句読点の打ちかた』があり、それは書籍の小説に比べるとかなり『頻度が高い』のだと思います。

1,台詞は改行で挟み込む。
2,句読点で頻繁に区切ることで、改行の"チャンス"を増やす。
3,少しでも長く感じたら、即改行。
4,従来一行開けていたところは、二行に増やす。

 今、私がやっているのはこれぐらいですが、それだけで、ディスレクシアでも、かなり読みやすくなりました。
(すでに書き終えている話なのに公開スピードは遅いのは、少量ずつコピペして調整して……という作業を繰り返さねばならず、そこで時間がかかっているためです)

 また、漢字で書けること――例えば『○○の"方"』を『○○の"ほう"』や『○○の"かた"』のように平仮名にすることを「漢字を開く」と言います。
 なんとなく、カクヨムでは漢字を積極的に開いたほうが、文字が詰まっている感じが薄くなって、読みやすくなるのかな? とも感じています。

 まあ、私の場合は元々読みやすい文体ではない……と思いますので、「めちゃめちゃ読みにくいわ!」と思われるかもしれません。
 そういう場合は……頑張ります。



 それにしても、識字困難に『ディスレクシア』のルビが振れたら、中二病的なかっこよさが出るのになあ。くそぅ。

 四字熟語+Dから始まる言葉の威力って、結構高いと思うんですよ。

※ディスレクシアの症状は多種多様なので、あくまでその一部(軽度)の視点――と受け取って頂けると幸いです。

※話が脱線するのはディスレクシアの症状ではありません。

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