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余計なことを呟いてみる

西部劇風異世界ファンタジーこと『明日喪き我らの征く先は Bride of Rip van Winkle』、いよいよ終わりも間近となってまいりました。
と、いうわけで、とーとつですがちょっと余計なことを呟いてみようと思います。



※以下、本編ネタバレあるので未読の方ご注意を

最終話chapter6で無法者のおっさんと敏腕探偵の間で行われた殴り合いのシーンでなんかすんげぇ罵り合いがありますよね。
 

「ろくでなしのくそったれが(マレデット)!」
「経験豊富な男やもめ(ヤモオ)に、ンなこと言われたかねぇよ!」

中略

「言ったな、シスコン!」
「ンだと! この石部金吉(チケットロン)!」
「やかましい! ドブネズミ(ストロンツォ)!」
「屍肉漁り(スカヴェンジャー)に言われたかねぇよ!」
「だったらお前はスカンク野郎だな!」
「ドラゴンどころかスカンクがまたいで通るような探偵にンなこと言われたかねぇわ!」


抜粋すると、こんな感じです。
では、これらの意味を紐解いていこうと思います。



・マレデット

英語ではなくイタリア語のスラングです。
「この野郎!」とか「こん畜生!」って意味です。イタリアで使うととんでもねぇ目に遭うものらしいので、絶対に使わないでください。


・ヤモオ

漢字で書くと鰥夫ってなります。これは、日本語ですね。
妻のいない男、妻を失った男、男やもめを意味します。
余談ですが、敏腕探偵のモデルになった方、色々理由あるんですけど資料によれば離婚歴すごいお方です。

・シスコン

シスターコンプレックスの略語ですね。
女姉妹に対して強い愛着・執着を持つ状態をいいます。
余談ですが、無法者のおっさんのモデルの方は12人兄弟の長男でした。妹弟たちの面倒見はすごくよかったそうです。

・チケットロン

これはアメリカのスラングです。なんと、刑務所用語です!
「うっとうしい看守」を意味する言葉らしいです。
囚人のどんなに小さな規律違反も見逃さず、すかさずペナルティーチケットを課してくるからそういわれるのだとか。
類語に「ロボコップ」或いは「チケットマスター」ってのがあります。

・ストロンツォ

これもイタリア語のスラングです。「クソ野郎!」ってのが本当の意味です。
イタリアにおいて数ある下品なスラングの中で最も有名な言葉だそうな。映画、TVドラマ、日常会話で頻繁に使われているようです。
ちなみにこれ、怒った時だけではなくて「あのクソッタレは…」といったように会話中にも用いられたりもするそう。
余談ですが、敏腕探偵のモデルになった方はイタリア系アメリカ人のはずなので、今回のやりとりにイタリア語のスラングを主に使わせてみました。

・スカヴェンジャー

これは割と一般的なスラングかな?
「ハイエナ」とか「ハゲタカ」みたいな感覚で使うものです。

・スカンク野郎

西部劇だけでなく割と暴力的な洋画で聞く言葉です。
スカンクってすごく臭いらしいんで嫌われているらしいですから、嫌な奴に使うのでしょうね。

・ドラゴンどころかスカンクがまたいで通るような

これ、多分気づかなかった方多いかもです。気づいてほしくなかった、っていう気持ち実はありますが。
元ネタは神坂一先生著のライトノベル『スレイヤーズ』シリーズです。
主人公のリナ・インバースの異名の一つに「ドラまた」ってのがあるのです。「ドラゴンもまたいで通る」の略です。
多分、これはその応用ではないかと……って、アトリちゃんよアトリちゃん、余計なことを【異世界】の人に教えないでくれ!


……こんなとこかな?

ペンギンの歩みですが、頑張って書いてます。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
でわでわ~!

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