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『アイアンナイト』屋宜知宏

昨日屋宜知宏先生の漫画『アイアンナイト』を読んだ。
少年ジャンプに連載された全三巻のいわゆる打ち切り作品だが、隠れた名作の誉れが高く「それがなぜわずか三巻で打ち切られたのだろう?」と興味を持って手にとった。

読んで驚いた。
傑作ではないか。
絶望的な世界観。そこに灯るかすかな希望と勇気。邪悪で強大な敵。魅力的な女性キャラ。そしてナイト(騎士)の称号にふさわしい献身的で勇敢な少年主人公。
とにかくおもしろさに圧倒されてなにが悪いのか、まったくわからなかった。

強いていうと「裏切り」が物語の裏テーマでそれが少年ジャンプの誌風に合わなかった、また防衛軍の描写が緻密でそれが少年読者には逆に重荷になった、といった理由を考えたが、本当のところはわからない。

「人気」というのは不思議なものだとつくづく思う。
とにかく屋宜先生の実力が本物なのは間違いない。
屋宜先生は最新作『ヒトナー』も話題だが、未読の人は『アイアンナイト』も読んでください。
自分は年甲斐もなく燃えました。
みなさんもぜひ。

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