鳥辺野九さんの変数少女
https://kakuyomu.jp/works/16816700429410620920実のところ、彼女に名前と記憶が無いのかは定かでは無い。ただ彼女の能力によって企画の内容すら改竄可能ならば、瑣末な問題である。なのでそこら辺は良い事にして、その上で何を考察するかだが、今回は正義の話をしよう。
小説の内容を書き変える能力は、言ってみれば何でもありのチート能力である。これは小説自体を崩壊させかねない能力の為、ある種御法度に思える。だからそれぞれの視点からこの能力の善悪について考えよう。まず小説世界にいる登場人物から見た時だが、これはその登場人物に利益があるかで変わってくる。死の運命を遠ざけることも唐突に終焉を迎えさせることも出来るからである。次に考えたいのは作者からの視点である。作者から見た時、彼女の能力は絶対的な悪でなければならない。自らの著作を改竄されるのだからこれは当然である。まぁ俺は構わないけどね。重要なのは読者からの視点だが、究極的にはどっちでも良いとなるだろう。読者から見れば面白ければ良いのである。ならばその善悪は彼女がどれほどのエンターティナーかによる。ならば最後に彼女自身の視点に立った時はどうか。彼女は悪意あるコトバ使いらしいが、それは彼女が彼女自身の目的の為に能力を使っているという意味だろう。読者を楽しませるよりも優先する目的があるならば、彼女は悪になるかも知れない。
ただまぁ面白ければ良いかな、ついでに俺の小説も面白くしてってくんねーかな。
色んなイベントとかコンテストとかに前提条件にそって無いのに参加して、前提条件を改竄したんでとかやんねーかな、怒られると思うけど。