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六道輪廻の7番目 その4

その頃は飢えたり、弱った霊ばかりでした。
鬼も暴れ者ではありません。力を使って仕事に励みます
私も付喪神と一緒に散歩をすると、弱った霊が取り付きます
なんの気なしで帰れるので家に帰るとうちの子達がもてなし、食事を嬉しそうに頬張っては、同じ轍を踏まぬよう山へ修行に行ったり、大丈丸の世界へ遊びに行くようになりました
ある日鬼の幹部(大丈丸や朱里の様な絶大な力を持った鬼達が私の幹部だと言うようになりました)が軍荼利明王と愛染明王が来た、と教えました。
何でも神に与えられた地がかの六道輪廻(地獄や修羅度などで有名なアレです)の7つ目の世界である蟲獄であるっと告げられました。私が特別という事では無く、これから先の未来でも8番目、9番目とあるそうです
どういう訳か私も明王の一人に加えられたそうで、愛染明王らしき重い声がどうするか、と聞いて来ました
じゃあ、鬼達の上に立っているから鬼道明王でも名乗るかっと言いました。喜んで受け入れてくれたようです。牛頭天王も倶利伽羅明王として世界と肩書を持っているそうです。
神は同じでも各地で名前が変わる事が良くあります
当人達が言えば、単なる肩書や役職名であり、場合によっては別人が他の仏の役職を行う事は珍しく無いそうです

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