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西之園上実様より『カエルくんとへびいちご』にレビューコメントをいただきました。

いきなり寒くなり、身体がついていかない今日このごろ。
身内が週の頭にインフルエンザにかかったため、とりあえず防御に徹しておりました……。
ワクチン打ってたからか分かりませんが、鼻水も咳もほとんどなくただただ高熱(最高39.7度)という症状だったこともあり、解熱してからはまぁ元気……。
今のところ私も元々かかってた風邪症状だけなので、多分回避できたと思われます。
皆様も体調には十分お気をつけて、たっぷりの睡眠と栄養を!

そんな訳でやっとこさ頭が回り始めて来たのでいただいていたレビューコメントへのお礼をお返しして参ります!
大変遅くなりまして申し訳ありません……!

☆西之園上実さま
https://kakuyomu.jp/users/tibiya_0724

『なにがどう。
だれがこう。

読み手の考えで、様々な捉え方ができます。
もしかしたら、今、自分のいる環境によってその時その時、違った感想を持つのかもしれません。

童話という、久しぶりというには長い間読まなかった物語。
この物語は、童話というものの良さ、感動を思い出させてくれました。

素晴らしい作品です。
ぜひ、一読していただきたくコメントさせていただきました』


素晴らしい作品なんて言っていただけて、めちゃくちゃ感激しております(涙)!
ありがとうございます!

『カエルくんとへびいちご』というお話は今年の9月頭ぐらいまで公開していた童話テイストの物語で、周囲から気持ち悪いと嫌われているカエルくんが、病気になってしまった大好きなおともだちのヘビくんのためにへびいちごを獲りにいく……というのがざっくりとした筋です。
秋に開催された文学フリマ大阪にて販売した短編集に収録するにあたり、現在は非公開とさせていただいているのですが、お話的にはどちらかというといい話でして。この短編集を読んだ私の知り合いからは「『一緒にいられて嬉しいよ』って言って、丸呑みされるオチだと思ってた」と言われる程度にバッドエンドな短編ばかりが入っていた本の中にあって唯一ほんわか終われる内容になってます。
個人的にはこの話はハッピーエンドというよりメリーバッドエンドのつもりで書いていたので、言われて「なるほど、そういうオチもそれはそれで……」とちょっと思いました(笑)。

童話とか寓話って、国語の教科書じゃないですが、どこか教訓めいたものが多いですよね。
想像力豊かな子供だからこそイメージさせる怖さを輪郭から作り出していくというか。
勿論、大人が読んでも不気味な話っていっぱいあるんですが、大人の場合はただの怖さよりも物悲しさの漂う話の方が響くよなぁとおもっていて。

私、まんが日本昔ばなしでやってた『キジも鳴かずば』の話がめちゃくちゃ心に刺さってるんですよね。
慣用句で不必要なことを発言したばかりに自ら災いを招くことを『雉も鳴かずば撃たれまい』というのがありますが、雉も甲高い声をあげて鳴かなければ、居場所を知られることもなく、撃ち殺されることもなかったろうというたとえからきてる言葉というのはご存じのことかと思います。

何回架けても流されてしまう橋を鎮めるために人柱を立てることになった際、小豆を盗んだ男がその犠牲になるのですが、盗んだ理由というのが病気になった幼い娘に食べさせたいからというもので。
美味しさのあまり元気になった娘がてまり歌の中で小豆粥を食べたことを歌ってしまったために発覚して父は囚われて人柱にされてしまう訳です。
大好きな父を失った娘はそれ以来、悲しみのあまり一言も口をきかなくなるのですが、近くで鳴いたキジを狩人が鉄砲で撃ち落とす光景を目にした時、「キジも鳴かずば、撃たれまいに」と一言つぶやき、それから一生口をきくことはなかった……というのがざっくりとしたストーリーですが、いやもうこれ、ただただ悲しくないですか?
まんが日本昔ばなしは忘れた頃にこういう、胃のあたりにずーんと鉛が落ちたみたいに重くなって食卓が一気に暗くなる話を放り込んできたものですが、トップ3に入るぐらいとんでもなく深い話で。
シビアかつリアルな現実を突き付けてくるなぁと思いますが、ほんわかほっこりなだけではなく、こういうお話もめちゃくちゃ大事と思ったりもする訳です。

『キジも鳴かずば』は長野の民話がもとになっているようですが、童話や寓話だからこそ提示できるファンタジーの中のダークさみたいなものって、大事にしていきたいなぁとこちらを書きながら改めて感じました。

さてさて、カクヨムコンが始まって一週間弱ですが、西之園さまも参加されているとのこと!
タイトルは『意味+無意味は0。そこに現象を足して意識で引けば=『  』』。
何なに!? どういうお話なの!? と、なんとも興味の惹かれるタイトルじゃないでしょうか……!
現代ファンタジーということですが、「どうしてすべてに『意味』と『無意味』があるのか?」というキャッチコピーの通り、”意味”というものがキーになっていそうです!
私もフォローさせていただいている作品で、これから拝読するのですが、現在6話とまだ始まったばかりですので、皆様、今からお読みになられても十分最新話まで追いつけそうですよ……!

改めまして、この度はレビューコメントを頂戴しましてありがとうございました!

4件のコメント

  • 童話というものの見方、読み捉え方が、『大人』今と、子供のころでの感覚で変わってしまっているということも、この、ももさんの物語を読んで思い出させていただいたことでもありました。

    創造力って、『作る』ではなく、『創る』という、大人に難しく、子供には容易いもののように思います。
    でも、だとしたら、この『キジも鳴かずば』もちろん大人が作ったもの。だからといって、ここには『創る』が含まれている。

    なんというか、童話に限らず、物語を『創る』ということをいつもどこかで思いつつ書いていきたいですね。

    最後に、ご紹介ありがとうございます。
    瀕死(笑)な状態に、この近況は特効薬になりました。
    なにかと、消費カロリーの多い物語になってしまっているかもしれませんが^^; 楽しんでいただければ幸いです。
  • お身内の方は全快し、ももさんはインフルに感染しなかったようで何よりでございます。
    風邪症状は残っているとのことなので、まだまだお大事に。
    いや、治っても日々ご自愛くださいませ。

    コメントの返信を読みました。

    『米米舞』を覚えていてくださったり、星矢ネタに気が付いてくださったりと、ありがとうございます。
    こういうのは嬉しいものですね (T . T)じーん。←(感動の成野)

    270度。
    その角度違うのは斬新ですね。ももさんのセンスを感じます。

    二丁拳銃の女性キャラが出てくる某漫画。
    ブラックラグーンで正解でございます。
    さすもも、やはもも。
     ↑
    さす——はすでにありますね。やは——もあるいは。
    なくとも、さす——の真似事なのでこちらも私が生み出した新語とはいかなそうです。

    『鳶目✖兎耳』
    何の感情もなく淡々と……いや、情熱的に続きを書いていってくださいませ。
    続きが読めるその日を、コスモ——ではなく読書欲を高めてお待ちしております。
  • >西之園上実さま

    こちらこそ、いただいたレビューコメントへのお礼がこんなにも遅くなってしまい、申し訳ありませんでした(汗)!
    特効薬として機能したのであれば大変光栄な話でございます……!

    子供の想像力って、前提条件だとか遮るものが何もないので、果てしなく広がっていくのが本当に素晴らしいなぁと思います。たまに2歳とかのちびっこと話すと話があっちこっちにとんだりするんですけど、この子たちの脳内でどういう飛躍があったのか知りたくなりますもん。

    ここ二カ月ほどフィクションを作ることから離れていたので、そろそろ脳を切り替えて、私も物語を創っていきたいなと思います!
  • >成野淳司さま

    優しいお言葉、ありがとうございますー!
    インフルにはかかってないんですけど、かれこれ3週間ぐらいずーっと鼻の調子が悪くて、鼻風邪の市販薬も病院の処方薬もあまり効果がなく延々ひきずっておりまして。
    どれだけ免疫下がってるのかと不安になるぐらいですが、なんとか悪化したりすることはなく耐えております……!

    コメント返信への返信、嬉しいです!
    ブラックラグーンで合ってましたか!
    女の子の銃使いということで一瞬『リコリス・リコイル』かとも思ったんですけど、あれは二丁拳銃じゃなかったような気がすると思いまして。
    当たると嬉しいものですね、やったー!

    話の続き、時間のあるうちに書いておきたいなと思いつつ、違う話のアイデアとかも出てきたり、コビトさんシリーズもそろそろ年内にひとつ更新しておきたいところ……。
    ぼちぼちなペースで進めて参りますね!
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