継続中のお話にレビューコメントをいただくというのはとても嬉しい反面、私にとってはなかなかプレッシャーだったりします。
今いただている評価にお応えできるような展開が作れているかなとか、最後までお読みいただいた結果、あんな評価する程じゃなかったなと思われたりしないかなとか、色々考える小心者なのです。
なのに、書くことはやっぱり好きだし、いただく言葉のひとつひとつはめちゃくちゃ嬉しくてありがたい。
何と言う矛盾だろうと自分でも思います。
でも、きっと皆さんそうなんだろうな。
いや本当に嬉しいです。感謝しかありません。
ありがとうございます!
ということで、いただいたレビューコメントに対するお礼ノートでございます。
☆春野 セイさま
https://kakuyomu.jp/users/harunoseiこのお話を公開するにあたって、どのジャンルが適正なのか迷いました。
ホラーでもないしミステリーでもないし、ファンタジーでもない。
レビューコメントにお書きいただている通り、「聞き耳屋」は探偵でもなければ刑事でもない。普通の人のようだけれどちょっと違う。
SFジャンルが一番しっくりくるのかなと思ったりしましたが、ロボットは出ないし舞台は近未来でもない上、そもそも私にはSFというものが何を指すのか、どこまでが許容範囲なのかが分からない……。
ということで便宜上現代ドラマに設定したという経緯がありました。
もともと短編として書く予定だったんですが、佐藤氏という人を書いてみたらちょっと楽しくなってしまって、「なんか短編にするには惜しいな」と思った事から気の向くままに書いてみようとラストだけ決めた状態でがっちりしたプロットも立てずに書き進めているのが、私にとってはちょっと新鮮でして。
こういう話を作る時は意図的に伏線になりそうなものを張ったり忍ばせたりするようにしているのですが、なんせプロットをかっちり決めずに書いていることもあって「そういえばあの部分、伏線として使えないかな」と、自分がそこまで意識せずに書いた部分を後付けで機能させたりすることもあり、自分でも書きながら面白がっていたりします。
皆さんはどうなのかなと時折思ったりするのですが、私の場合、キャラクターに言わせる言葉というのは普段私が思っていることを投影させることが多かったりします。
私、日本史が大好きでして、特に幕末から明治維新にかけての頃がめちゃくちゃ好きなのです。何故かというと、勝海舟も西郷隆盛も坂本龍馬も山岡鉄舟も、その辺りの方々が私利私欲を超えたところで物事を見ているようなところがあったから。
そしてそういう人達は大体にして、自分の器を理解した上で人を見抜いて物事を察する能力に物凄く長けていたことが想像できる。
江戸城無血開城なんかもそういった人たちによってなし得た奇跡みたいなもんだと思っているのですが、「一聞いて十を知る」ことが出来る人間なんてほぼいません。
だから、「三しか言ってないけど、友達なんだから分かって欲しい」「本心じゃないけど恋人なら本音は分かってくれるよね」なんて態度で来られた日にはド厚かましいにも程があると思ってしまう程度には、性格悪いのかもしれません(笑)。
『友達』や『恋人』という言葉で試そうとするのは卑怯だなと。
こっちに努力を求めるなら、そっちも相応の努力をして気持ちを開いてくれよと思うのです。
それが人間のコミュニケーションの基本だと思うから。
佐藤氏がどういう背景を持って今のような人になったのかは、この先のエピソードで示していこうと思っています。なので、今しばらくお付き合いいただけましたらありがたいです!
そして春野さまといえば私は『音楽が聞こえる』『けなげな王子に愛を』というBL作品から入らせていただいたように覚えているのですが、物凄くピュアで読んでいるだけで「はわわわ!」となるような、可愛い女子と男子の恋愛ストーリーもお書きになっています。
文体から受ける印象がとても素直なので、スッと頭に入ってくるのも魅力だなぁと。
そして何よりもコメントから覗くお人柄に、私は毎回癒されています……。
丁寧な、こちらを気遣いつつもご自身の考えや感想を綴ってくださり、「自分の書いたものからこんな風に感じてくださる方が存在するんだ」と実感させてくださった方々のおひとりでもあります。
改めて、この度はレビューコメントをありがとうございました!
続き、頑張りますー!